食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり～。
裏技！ ツメの周りのお手入れは濃密リップクリームを「コンシーラーブラシ」に含ませて。
前回、ツメの周りの古い角質を取り除くために、私は唇専用に作られたブランド「サラハップ」のリップスクラブを愛用していると書いたのですが、実はもう一つ、このアメリカ生まれのナチュラルリップブランドのアイテムを愛用しています。現在２個目に突入。それは、ホホバ油配合の濃密リップクリームです。「リップのためだけのナイトクリーム」という、スペシャルアイテムとして誕生した、サラハップ ドリームスリップ（14ｇ ￥4,500・税別／スパークリング ビューティー）は、驚くほど保湿力が抜群。リップリペアのために、アーモンド油、マカデミア油などのオイルも配合。1年中、過酷な環境を耐え抜く唇を優しく、なめらかに整え、常にベストコンディションをキープする働きを持っています。
おやすみ前のお手入れにと、女性の開発者サラハップから生まれたリップクリームは、カモミールの香りも心地よく眠気を誘います。外出から戻り、あっ唇が乾いてるなぁと感じたときは、デイタイムにも使います。
ベッドタイムに使うと、翌朝、目を覚ましたときには、しっとりとした状態の唇が何とも嬉しい。この保湿効果が、リップメイクの底上げをしてくれます。このスーパーメガトン級のいまだかつてない保湿力を持つクリームを、ある日、ツメの周りに塗ってみました。スクラブで古い角質を散り除いた後に。結果は◎ それ以来、今日もこの原稿を書いている指先はただいまリップクリームで保湿中！
私は、リップクリームは唇の縦のシワに沿うよう、リップブラシで塗るため、ブラシもいろいろ持っていますが、このような容器に入っているクリームタイプをツメの周りに塗る場合、リップブラシよりもとても使い勝手のいいブラシを見つけました。それが、写真左のコンシーラーブラシです。フィット感抜群。幅があり塗りやすい。鉄舟コレクション コンシーラーブラシ（￥2,000・税別／カネボウ化粧品）。「鉄舟コレクション」は、ブラシをはじめ色々な小物があり、美容のプロの愛用品としておなじみ。広島・熊野の地で卓越した技を誇る筆司「竹森鉄舟」の手によるコレクションで、私はブラシにおいては全種類欲しいと思うほど惚れ込んでいます。 天然毛はしなやかで、コシがあり、コンシーラーブラシというだけに、シミや気になる部分をしっかりカバーできます。柄の材質も天然木と、贅沢なつくり。
メイク道具の持ち運びに思ってもいなかった、便利な「袋」を愛用。
便利な「袋」……それは、怒られるかも……と、ドキドキしながらこの原稿を書いております。
旅先や外出先でもいつもと同じスポンジやパフ、ブラシを使いたいですよね。化粧品はサイズをコンパクトにしても、メイクの仕上げを左右する、お気に入りの道具はそのままに。
バラエティショップやドラッグストアのパトロールでもいいもの、見つけられなかった私が、なんと部屋で見つけました。というか、道具の整理をしていてひらめいたんですけど、ためらいましたよ、最初は。だって「茶道」の‥‥「利休袋懐紙」ですよ、でも、ぴったり！ ご存じかと思いますが「袋懐紙」とは、文字通り懐紙を袋状にしたもので、お茶席で残ったお菓子や懐石の食べ残しを入れる際に使うものですよね。懐紙としても使える、この素晴らしいお品、道具、誰にもメイク道具を～なんて、おそろしくて言えず、書けず、今回、はじめて書きました。だって、本来の用途は…ですよ。
さらに、書き進めますが「パフ吉田」とまわりから言われるほど、パフが大好きな私は、持ち運びに、汚れても持ち帰りにぴったりなものを続けて見つけてしまった…ひらめいてしまったというのが正しい。茶巾絞り型の「袖落とし」。こちらも袋懐紙と同じように使えるものですが、本来は…ですから、あまりみなさまにおすすめはしません。でも、ぴったりでしょ！あぁ、こんなことひらめいている場合じゃない、お稽古に励もう。
文・写真／吉田ゆう子