食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり~。
洗髪できなかった翌日は、頭皮についた要らないものを拭き取るレスキューコスメを!
新年早々失礼いたします。忘れもしない、2018年の12月4日。大阪日帰り出張だった私。前日に天気予報を確認して、モーレツな寒さの心配はないなと、ひと安心。でも、真っ暗な時間に起床、早朝の出発ゆえ、厚着して、いざ東京駅。新幹線は座席が窓側で寒かったけど、大阪に到着してびっくり!
「なんじゃ、こりゃ」。暖かいじゃなくて、暑いという感覚。あぁ後悔。大好きなナニワ上陸の嬉しさも重なり、私の体温は上がり、皮膚温も上がったよう。身体がじんわり汗をかいている。脇の下が湿っている感じ。お洒落してウエストをしっかり締める服を着ていたので腰のあたりも…冬は重ね着やコートを着ることで、汗が蒸発しにくいという悪条件も重なって、ババシャツが汗で湿って、におわないか、ホント、情けない心配をする。
喫茶店で頼むのは、もちろん、冷コー(かつて大阪ではアイスコーヒーをこう呼んでいた、オッサンがわんさかいました)。なんなの? この気候? 長時間の外出なのに、手指用の除菌ウエットティッシュはポーチに入れたのに、デオドラントシートはこの日に限って携帯していなかった…会議中も、汗のニオイがしないか気になる、気になる。夜早めのマッサージの予定も入れていた、最悪の日。
こんな私の大阪アホ日記ではなく、みなさま、寒い外から暖かい部屋に入ったら、身体が、脇が、汗をかいてるみたい。さらに靴下の中がじんわり~。お心当たり、ございませんか? 冬の汗、油断すると、衣類に下着に、ニオイが~ってならないよう、お気をつけください。
文・写真/吉田ゆう子
裏技! 年中ぬかりない汗💦対策にはメンズ用シートを!
今回、みなさまにお伝えしたいのは、冬のニオイをなめたらアカン、つまり汗対策をぬかりなくということです。汗の量は、加齢により減ってはくるけれど…でもね、、汗腺は使わないと機能が低下、冬は汗をかく機会が減りますよね。つまり機能は低下、汗の質は悪い? どろっとしている? さらっとした夏より冬の汗はやっかいで、ニオイが強いんだから、デオドラントシートを選ぶなら、男性の汗やニオイ(体臭)、アブラのギラギラをやっつける、大判シートのメンズ仕様がいいと思ったのです。実際、使ったら快適で手放せない! 身体はもちろん、頭皮もね。洗髪できない状況でニオイが気になるときには、頭皮、耳の後ろ、首筋と、上から順番にニオイを拭き消してスッキリする!この場合は、しっかりブラッシングをして髪の表面の汚れを飛ばしてからというのが、私のやりかた。
(左)ほどよい厚みがお気に入り。首の後ろ、脇などボディはもちろん、実は靴下をはいて出かけた日に、こっそり脱いで足を拭くときにも使用しています。肌がさらさらになって気持ちがいい。天然精油を使った、爽やかなシトラスハーブの香りもお気に入りです。保湿成分・殺菌成分配合。サイズは(1枚)約24.5㎝×19.5㎝。ウル・オス 大人のボディシート<薬用>(10枚入り・オープン価格/大塚製薬)
(右)シートに滴度な伸縮性があり、凹凸のあるメッシュ構造だから、汗や汚れを離さずに、からめとる機能に優れています。しなやかな肌触りなので、私は主に頭皮、耳の後ろ、生え際などに使用。スタイリッシュシトラスの香りですっきり。サイズは(1枚)約25㎝×20㎝。エージーデオ24メン メンズボディシート Nb(CT)ボディ用 スタイリッシュシトラス(コンビニ限定14枚入り・オープン価格/資生堂)
拭くタイミングは、外出中の時はお化粧室の個室内で。お着替えの部屋があれば、そちらで。身体ゴシゴシはさすがに毎回いたしませんが、誰が見ているわけじゃないけど、エレガントに、でもピンポイント攻撃!スッキリ。精神的にも落ち着きますよね。
この季節、バッグに余裕があればインしてもいいかと。外出のお供におすすめしたく、ご紹介します。私が厳選したデオドラントシート、男性向け。この2つが好きなので、みつけたらまとめ買いしてました。
汗をかくことが少ない冬は汗線の機能が低下。そのぶん汗のニオイが強い!
汗について、少し書いておきますね。汗が出てくるのは、皮膚の表面(真皮)ある汗腺から。この汗腺には全身にある「エクリン腺」と、脇の下や乳首、陰部などにある「アポクリン腺」があります。「エクリン腺」は、体温調節のために汗を出す働きがあります。「アポクリン腺」は身体の限られた部分にあり、汗の成分には脂質やたんぱく質やミネラルなど=ニオイのもととなる成分を含んでいます。汗って無臭なのに、なんで臭うの? って、思いますよね。それは、汗が出てから皮膚の表面にあるアカや皮脂などと混じり合い、これを細菌が分解、酸化→ニオイ物質というものが生まれ、その物質がニオイをともなうのです。夏も冬も汗とニオイとの戦いは続くのです。
ということで本年もコスメの裏技ご愛顧のほど、よろしくお願い申し上げます。