ご機嫌でいるためにネイルの「うふっ💛」効果を使わない手はない。

マニキュアをキレイに塗っている人、素敵だなって思う。ジェルネイルもその人の好みがデザインに出ていて、「ゴージャス💎」「かわいい💛」「そうくるか!?」と、見ていてワクワクする。

私は気分を上げる効果はメイクよりもネイルの方が上だと思っています。なぜなら、顔は鏡を見なければ見えないけれど、ネイルは常に目の端に入るから。その爪が自分好みの色やモチーフ、キラキラだったりすると、その都度「うふっ💛」と軽い幸福感に包まれる。パソコンやスマホをいじっていても、電卓をたたいていても、家事をしていても目の端に入るので、一回の小さな「うふっ💛」の一日の総量は相当なボリュームになる。女性としての自尊心が満たされれば、しぐさまで丁寧でしなやかになったりします。

その効果から、国立がん研究センターでは何年も前から女性がん患者さんへのネイルサービスが行われています。たとえ終末期に入った方でも、ベッドサイドでネイルを施すと病室に笑いが起こり、「自分でトイレへ行きます」、とふたたび自力で歩く気力がわいてくる。そんな良い変容が起こるとか。それくらい、ネイルの「うふっ💛」はすごい。

そう知りながら、私は普段はマニキュアを塗らない。不器用なのか所作が雑なのか、すぐに爪先がはがれてしまい、その爪に自分のだらしなさが投影されているような気分になるから。もちろん他人が見ても、だらしがないと思うだろう。そんな爪が一日に何度も容赦なく目に入ってくれば落ち着かない。とはいえこまめに塗り直すのも面倒くさいので、オシャレしたい日の限定にしている。ジェルネイルもメンテナンスに行くのも面倒になって、遠ざかってしまったっけ。けっきょく私、ものぐさなのです。

でもね、素爪でもちょっとケアするだけでキレイになるものです。爪の根本（爪母）にネイルオイルを塗ってクリクリとマッサージするだけで、武骨な私の爪も指先もつやっとして気分が上がる。人に見られても恥ずかしくない清潔感が宿る。愛用品は友人が「これ評判らしいよ」とプレゼントしてくれたカントリー＆ストリーム　ネイルトリートメントオイル（￥1,000・税別／井田ラボラトリーズ）。

筆ペンタイプなのでポーチにいつも忍ばせて、出先で指先がカサカサしていると思ったら、塗ってクリクリする。ハチミツの香りもリラックスできるし、指先は内臓のツボがたくさんあるので、この習慣は一石二鳥、と思っています。

普段は素爪派の私は先日、ネイリストの渡辺季穂さんがプロデュースするKOBAKO主催の、プレス向けセルフネイルケアレッスンの会に参加し、自分の爪の美人さに見ほれてしまった。サロン仕様の専用器具を使うと、ささくれや不要な甘皮が簡単にとれ、隠れていたルースキューティクル（不要な角質）がごっそりとれる。最後にバッファー（爪やすり）で磨けば、サロンで磨いたようなつやつやの爪ができあがり！　まるでお部屋の隅々まで大掃除して磨き上げたようなスッキリ感と達成感が得られたのです。

セルフケア用のレッスンで使ったのはリニューアルしたばかりのKOBAKOのネイルケアセット（￥7,000・税別／貝印）。

そして、四面を使って爪をキレイに磨き上げるブロックバッファー（3個入り ￥1,800・税別／貝印）。素人でも安心して使えます。

さらに驚いたことがもうひとつ。磨いた爪と磨いていない爪にマニキュアを塗ってみたところ、磨いた爪はツヤも明るさも透明感も5割増しにきれいに仕上がるのです。一度磨いてしまえば定期的なメンテナンスはラクで、なんだか癖になりそう。「うふっ💛」効果で気分を上げるために、休日のひとときを使うことにしました!

文・写真／山崎多賀子（美容ジャーナリスト）