私は30歳以下の若年者とスキンケアについて話す際、必ずといっていいほど「少なくともアイケアだけは早めにやっておいて損はない!」と伝えています。それは35歳を超え、40代への扉が見えてきた私の目下の悩みが目もとに集中しているから。もちろん口もとのほうれい線や、顔のあちこちにある小ジワも気にならないことはありませんが、“見た目年齢”を左右するのはやはり目もと。マスク着用が日常的になっているいま、他人の視線は目もとに集中するのでとくにそう感じています。
編集者やライターという職業はパソコンと向き合う機会が多く、どうしても目を酷使してしまうもの。だからこそ、「まだ大丈夫」と思っていた30歳前後から早めにケアしてきたつもりです。それでもいまや、上まぶたがむくんで重くなると目尻が下がって疲れているように見えますし、下まぶたがだらしなくたるむと顔全体のハリ感が失われたような印象になってしまうのは避けられません。ケアしていなかったらどうなっているのか! 想像するだけでもゾッとしてしまいます……。
手軽にできて、即効性がある目もとストレッチ
上まぶたが重くなってしまうのも、下まぶたがたるんでしまうのも、それらを支える筋力が低下してしまうのが一因。身体のほかの部分と同様に、鍛えなければ加齢によって衰えてしまう一方です。ということで、私が20代後半から続けている目もとのストレッチをご紹介します。たるみには継続が必要ですが、むくみへの効果は早めに実感できるはず。朝のメイク前に、2分程度でできるのでぜひ試してください。
- 顔は正面を向いたまま、視線だけ天井に向けるように上を見ます。そのまま10秒キープ。次に視線を下に向けて同じように10秒キープします。
- これを左右でも同様に行います。顔は常に正面を向いたまま!
- 次に視線を上に向けて、10秒カウントしながらゆっくりと上から右、右から下、下から左へと時計回りに視線を移動させていきます。ちょうど10秒でスタート位置に戻ってくるような速度を意識してください。終わったら、同じように反時計回りでも10秒。
- 最後はまぶたをギューーーッと強めに閉じたまま10秒キープ。強めにカッッッと見開いた状態を10秒キープして終了です。
目もとをより大きく、すっきりと見せることに特化した美容液
ただし、これだけがんばっても30代後半にもなると衰えには抗えないものです……。そんなときは、文明の利器・美容液に頼ってしまいましょう。効果によってさまざまなアイテムがありますが、むくみやたるみのケアならクラランスの「グラン アイ セラム」がおすすめです。最近はシワ改善をうたうアイテムが多い中、これは「目もとをより大きく、明るく、大胆にみせる」ということを意識した美容液。発売から数年経っていながら、某ベストコスメの2020年アイケア部門で第1位を獲得する人気ぶりです。
このアイテムの魅力は、植物の力を凝縮したフォーミュラ。そしてその効果を支える使用方法です。もともと肌になじみやすい、みずみずしくモイスチャーな質感ですが、皮膚温程度に温めることでより肌に浸透しやすくなるので、使用前はぜひ指先でプレスしてください。目頭から目尻に向かってプレスするように下まぶたになじませます。次に上まぶたも同様に。そして最後のポイントがクラランスの独自メソッド「オート リフティング マニュアル」。 座った状態で両ひじを両ひざにのせて前かがみになり、目もと部分を手のひらに当て、指から先は額をおおうようにして頭の重さすべてを手のひらに預けて10〜15秒キープ(押しすぎないように、力は入れなくてOKです)。これですっきりと引き締まった大きな目もとが手に入るかも!?
私個人の使用感としては即効性というよりも、朝のスキンケアに使うと夕方までシャキッとした目もとがキープできたことにとても感動しました。いつもなら、1日働いたあとの目もとはショボショボとしてしまうのに、たるみが軽減されているような気がします。このままストレッチとの合わせ技で40代も乗り切りたいところ。そして最後にもう1度いいます、30代後半の仲間の皆さんはもちろん、20代の若者こそ目もとの悩みがないうちに、アイケアは早めに始めるのがおすすめですよ!
グラン アイ セラム 15ml/クラランス(CLARINS)
文・写真/仲村智美