唯一無二の存在 美容家IKKO『人生、美の格言』

IKKO美の格言～その四～「情熱は人を動かし、野心は人を遠ざける」

令和二年の一月も半ばを過ぎ、すっかり本格始動されたころでしょう。今回は私が仕事とどのように向き合ってきたか、そして人生を生き抜くための処方箋についてお話しをします。

誰もが生きていく中で、果たすべき使命というものがあります。生かされている「命」を大切にすること、小さな子どもなら思い切り遊ぶこと、若者なら学ぶこと、親になったら子を育てること、会社のため社会のため家庭のために働くこと、次世代にたすきを渡すこと……すべてがその人に与えられた貴い使命、仕事なのだと思います。

今日もぜひ、肩の力を抜いてお付き合いくださいね❤

IKKO（いっこう）
1962年福岡県出身。高級美容室「髪結処サワイイ」で8 年間修業の後、ヘアメイクアップアーティストを目指して独立。数々の雑誌の表紙をはじめ、テレビCM、舞台等のヘアメイクを通してIKKO 流「女優メイク」を確立し、絶大な信頼を獲得。幼少期から抱えていたコンプレックスを乗り越える事により、生き方学を身につけ、世間から多大なる共感を得る。現在は、美容家として活躍する傍ら、そのセンスを活かして振袖をはじめ、様々な商品開発、執筆や講演、音楽活動などにとどまらず、プロデューサーとしても活躍の場を広げている。さらに、韓国観光名誉広報大使に任命され「2009年ソウル観光大賞」をはじめ、数々の賞を韓国で受賞するなど、活躍の場は海外にまで広がっている。 — IKKO（いっこう） 1962年福岡県出身。高級美容室「髪結処サワイイ」で8 年間修業の後、ヘアメイクアップアーティストを目指して独立。数々の雑誌の表紙をはじめ、テレビCM、舞台等のヘアメイクを通してIKKO 流「女優メイク」を確立し、絶大な信頼を獲得。幼少期から抱えていたコンプレックスを乗り越える事により、生き方学を身につけ、世間から多大なる共感を得る。現在は、美容家として活躍する傍ら、そのセンスを活かして振袖をはじめ、様々な商品開発、執筆や講演、音楽活動などにとどまらず、プロデューサーとしても活躍の場を広げている。さらに、韓国観光名誉広報大使に任命され「2009年ソウル観光大賞」をはじめ、数々の賞を韓国で受賞するなど、活躍の場は海外にまで広がっている。

情熱は大切。野心はオブラードに包んで。

「情熱は人を動かし、野心は人を遠ざける」。この言葉は、デザイナーの桂由美先生とある番組でご一緒させていただいた時に、教えていただいたものです。以来、お仕事を続ける上で、人生を歩んでいく上で大切にしている言葉です。

仕事をしていくのに不可欠なのが「情熱」です。どれだけ真剣にそのプロジェクトに向き合っているか、周りの人は必ず見ています。情熱をもって取り組むのは大切ですが、その先に「野心」が見え隠れしてしまうと、人は引いてしまうのです。

「もっと高い地位に昇りたい、もっと良い収入を得たい」と思うのは仕事をする上での大切なモチベーション、目標です。誰もがより高みを目指して努力をしているのですが、「野心」はオブラートに包んで自分の中にしまっておくくらいがよいでしょう。野心をむき出しにして、警戒されたら身も蓋もありませんから。

若いあなたへ。月並みかしら？「努力」に勝る成功の秘訣はないのよ。

美容師をしていたころから今に至るまで、私は常に120％全力以上の努力で仕事に臨んできました。しかし、いくら120％の力を込めて取り組んだとしても、他者は120％の思いを認めてはくれません。せいぜい90％くらい。これは仕事でも、人間関係でも同じ。本気の思いを伝えたければ全身全霊、パワーを込める。そこまでやって初めて、人も物事も動かされるのではないでしょうか。

自分がしている「努力」の方向性が間違っていないか、冷静に「俯瞰の目」で確認することも忘れずに。

「仕事モードに入ると気持ちも体も緊張し、時に余裕がなくなることがあります。研ぎ澄まされるほどに、可愛らしさが失われないようにすることが大事。だから私は、心を癒してくれるものをそばに置くようにしています」

礼はつくすけれど私は私。自分の軸を持っていれば人生ぶれないわ。

向日葵（ひまわり）って、太陽に向かって咲きますよね。輝く太陽に素直についていき、美しく花を咲かす向日葵は、なんて純粋で美しいのかしら。でも、私はそういう生き方ができない、と思って書いたのがこの「書」です。不器用で、力が上手く抜けない、自分が納得しないとダメな私。素直にうんと言えない私。

プライベートでも仕事でも、礼儀、ご挨拶はきちっとする。私は心が動くものにしかついていかない。自分の人生ですもの、自分で決断して責任をもつことが大切です。「私は私」という軸を持っていればブレることはありません。

そんな時、「あの人ワガママね」と言われずに味方になって応援してもらえるためにも、やはり「礼儀」は大切です。まずは日常のご挨拶。なにかしていただいたときのお礼。そしてなにより誰に対しても、心を尽くすということです。

人生ってシーソーゲームのようだと思いません？　

人生って、まるでシーソーゲームのようだと思います。その心は‥‥‥私の元に寄せられたお悩みに、少しお答えすることで、あなたも分かるかもしれません。IKKOの人生案内よ～!!

IKKOさん、人からイジワルをされたらどうしますか？

まず、このコトバをあなたに贈ります。

「大丈夫、大丈夫」

これ、私がずっと自分自身に唱えてきた呪文なの。あなた、いじわるされているのね。つらいわね、悔しいわね。でも、転んでも起き上がるだるまさんのように強くなってね。

もちろん、私もありますよ、いじめられたこと。でも、振り返るとそれは、幸せに生きるためのヒントに出会ったということ。今苦しくても、それをなんとかエネルギーに変える努力をしてほしい。例えば、この時間をイイ女になるための自分磨きに使うのはどうかしら？　自分へのプレゼントでちょっと高価なコスメを買ったり、お風呂にゆっくり浸かりながらパックしたり、つけたことのない色のリップでイメチェンしたり、心ときめく香水を探すのもいいわね。いじめた人が地団駄踏んで悔しがるほど、ハッピーオーラ満載のキレイな女になったら、大成功よ！