以前ご紹介したお茶の成分を使ったスキンケアブランド「TEAORY」の発売元・伊日美學生活は、とってもおしゃれで香りにこだわったブランドを展開する台湾の会社。台北の中山站にあるお店を訪れれば、東京から来た人もびっくりするであろう。只者じゃない雰囲気がプンプン漂うし、実際にいい香りもプンプンする。このお店にも伊日が去年スタートした「munros」という香り高さが魅力のボディケアブランドがある。

munrosの香りにはカナダのアロマセラピー技術が採用されている。しかも(中医学・漢方の本場である台湾が)日本の会社に依頼して日本の漢方の処方箋を使って作った、アジア人の肌のためのボディケア商品なのだという。なんだかとってもグローバル。MIT（Made in Taiwan）のようなMITでないような、いずれにせよ台湾の発想だからこそ生まれた新しいMIT商品と言えそうだ。

ボディウォッシュとボディローション、シャンプー、コンディショナー、ヘアマスクをバスルームで使う。香りの名前は「大冒険家／RUNWAY」、「大地之歌／LICHEN」、「艾達公主／PRINCESS IDA」。んん？と思って調べてみたら、どれもがカナダの作家Alice Ann Munroの書籍から名付けられているようだ。んんん！ なんて粋なんだろう、なんて洒落てるんだろう。

そう、「munros」というブランド名だって、もちろんAlice Ann Munroから。さらにイギリスの登山家Sir Hugh Munroに由来するって、いったいなんちゅうセンスなの！

我が家にあるのは、ボディローション「大地之歌」とソープの「大冒険家」。夫は乾燥気味の毛むくじゃらのスネを中心にローションで日々癒しているようだ。荒れた大地に染み込んでゆき、まるで植物が今にも生えてきそうな豊かな質感へと誘う。ラベンダー、ベチバーの香りが長く続く。

大冒険家は夫婦で使っている。浴室がぽわ〜〜んとよい香り。脂っぽさはサッパリと落としつつ、アロエとコケモモの葉で肌が潤う夏向きのソープだ。私はこちらの香りの方が好み。

できれば日々オーガニックなものを使いたいと思う。だけどこれだけ香りがいいと楽しくて豊かな気持ちになるし、素材ばかりで選ぶものじゃないなーと気づかせてくれた商品なのであった。

（写真・文／MAO IKEDA）

バンバンバンバンバン！！！　じゃわ〜ん。　じゃわ〜ん。　またこの季節になりました。そう、春節（旧暦の正月）です。響き渡る爆竹音とドラの音。ご機嫌に舞うフサフサの毛で覆われた台湾の獅子舞。こちらは旧暦の1月1日（今年は2019年2月5日）が正月になり、街は縁起の良さそうな金色と赤い飾りや提灯でいっぱいになります。

そんな楽しげな街並みを歩いていると時折「ひゅる〜」と乾燥した風が体に吹きつけてきます。台湾は日本と比べて冬場でも湿気はあるのですが、面倒なわたくしの肌は乾燥してしまうのです。夏はあれだけテカっていたのに‥‥‥。夏に使っていた化粧水をそのまま使おうと思ったら、今度はサーッと肌に吸収されて1時間後には蜃気楼が消えゆく砂漠のようなお肌になってしまうのです。「ま、待ってくれ水分！」ひたすら化粧水を繰り返すこの悲しさ、ざるに水か。そうかといって、油分たっぷりのクリームを使い続けると肌が赤くなったり痒くなったりして、「ちょうどいい」と言えるものが、なかなかありませんでした。

そして、今回妻に勧められて使ったボディローション「大地之歌」。漢方のエッセンスが効いているのか、ほとんど痒くなりません。しかも、ガザつくこともなく程よい水分をキープしてくれています。しかも、上品な香りがとても素敵。香りがいいと気持ちもグンとあがりますよね。もちろん、わたくしの毛むくじゃらのスネも大喜び。毛むくじゃらのスネが台湾の獅子舞と化し、ご機嫌なドラの音とともに舞を舞っているかのようです。みなさまにとってよき年でありますように。じゃわ〜ん。

（文／OMIJIKA Mame）

Check！

【ブランド・ショップ情報】

伊日股份有限公司 YIRI Co., Ltd.

URL：https://yiri.com.tw/brand/munros

電話：886＋2-2653-7791

メール：info@ms.yiri.com.tw­

ショッピング：誠品生活南西店2F

台北市大同區南京西路14號
（他多数）

【商品情報】

munros ボディソープ 大冒險家活力沐浴膠 500ml  1280台湾ドル

munros ボディローション 大地之歌平衡潤膚乳 300ml  1080台湾ドル

文・写真／MAO IKEDA & OMIJIKA Mame