マスクで紫外線カットするなら…布or不織布? 白or黒?
少しずつ日常が戻りつつあるけれど、厚生労働省が発表した「新しい生活様式」にも示されているように、当分マスクが必須の生活が続きそう。それなら、マスクで紫外線カットできたら楽チン! それならばと、どんなマスクを選べば手軽に紫外線ケアができるのか深堀しました。
一般的な不織布や布マスクでは、紫外線カットはできません!
20年くらい土日のほとんどはテニスをしている、という友人がいます。しかもコート代を少しでも安くしたいと、真夏でも屋外のコートを使うことが多いとか。その割には日焼けしていないし、シミも濃くなっていない。そこで、何を使っているのか聞いてみたところ「ヤケーヌ(丸福繊維)」とのこと。インパクトのあるネーミング!! それは、布で作られた日やけ止め専用マスクとのこと。丸福繊維の広報担当村瀬智之さんに、他のマスクと何が違うのか伺うことに。
「布でも不織布でも、マスクがUVカット素材で作られていないと、直射日光を多少防ぐことができたとしても、紫外線対策としてはあまり効果が期待できません。『ヤケーヌ』は紫外線を反射したり吸収したりする特殊セラミックや酸化チタンの微粒子を系そのものに練り込んだ布で作っているため、高い紫外線カット効果が期待でき、洗濯しても半永久的に効果が続きます」
つまり、マスクで紫外線ケアをしょうと思ったら、布か不織布か、ではなく、UVカット素材を使っているか、使っていないかがポイントに。
「マスクで目元のギリギリまで隠せば、UVケアしなくてもいいよね」なんて、一般的なマスクを着けて、UVカットコスメをつけずに出かけ続けてら…シミが増え、たるみが進んでしまうのでご用心を。
マスクの色は白よりも「黒」。ただしUVカット率が高ければ「白」でもOK
では、マスクの色はUVケアに関係するのでしょうか?
「色が濃いほど、紫外線カット効果は高くなるので、白よりはネイビーや黒の方が紫外線をよりカットすると言えます。けれど、紫外線をどのくらい遮断するかを数値化した、UVカット率が90%以上あるものや、オーストラリアやニュージーランドで定められた紫外線カットの基準値UPF(紫外線保護指数)が40〜50+ならば、白でもしっかりとした紫外線対策ができます」
三密が気になるシーンでは、不織布タイプでウイルスも紫外線もしっかり対策したい。そう思って私がゲットしたのはこちら。UVカット素材の不織布で作られたマスクで、UVカット率は90%。目元や頬をすっぽりとカバーできるゆったりサイズながら、口元はメッシュ素材で通気性にも優れているので、サラリと軽く快適な使い心地です。
写真提供・取材・文/河村美枝