実際にハーバー研究所のスクワラン（HABA）を手に取ったのは、25年くらい前のことだったと思う。取材で当時のPR担当者に「スクワランを使っていると、紫外線に負けない肌になるんです」と言われて、本当!? と懐疑的になったことを覚えている。そのせいか、すぐにはきちんと使わなかった。
たった１滴使うだけなのに、ガサガサ肌が３日くらいでしなやかに激変！
それから２～３年後、仕事の関係でどうしてもスクワランを使わなければならなくなった。実際にきちんと使ってみたら、オイルにありがちなベタつきはないし、わずか１滴で肌がしっとりしなやに整って、文句のつけようがない！ と評価は一変した。
当時の私は油分嫌いということが影響して、お手入れ不足のガサガサ乾燥肌。それなのに、３日くらい使っただけで肌の手触りが変わった。油分って大切なんだと思い知らされ、自分のスキンケアを考え直すきっかけになった。
バリア機能がきちんと整うから紫外線ダメージにも負けない、健やか美肌に。
肌の手触りがよくなったことで、遅まきながら、改めてスクワランについて勉強した。スクワランは純度99,9%の酸化や油灼けを起こしにくい、とても安定した美容オイルだと知った。オイルと思えないほどサラリと軽やかで、肌にスーッとなじんでいく。だから、肌表面に塗ると、素早く肌の奥深くまで浸透。肌表面で水分と油分のバランスをよりよく整えて、バリア機能を守るという。バリア機能がきちんと守られれば、紫外線ダメージに負けない肌へと導かれる。そのことを取材したときにPR担当者は言ったのだと、今なら理解できる。
ブースター的に使ったり、乾いて硬くなった爪の甘皮マッサージに使ったり。マルチに活躍。
以来、肌の乾燥が気になるとき、しなやかさが物足りないときにも使っている。通常は、化粧水が乾き切らないうちに１滴を顔全体になじませるだけ。それだけで、クリームなしでも、しっとりしなやかな肌に整う。
乾燥やゴワつきがとっても激しいときは、スクワランの重ね使いをする。まず、洗顔後すぐにブースターとして１～２滴。そして化粧水の後にも１～２滴。この重ね使いを２日続ければ、乾燥もゴワつきもどこへやら。
それから、私はスクワランをハンドケアに使う。電車に30分は乗るというときは、ポーチに必ずスクワランを入れて出かける。そして、車中がハンドケア・タイムに。ベタつかないから、ハンドマッサージやネイルマッサージにもってこいなのだ。
発売開始から36年のロングセラー。これからも、私とスクワランの関係は変わらないと思う。
1983年の発売から、パッケージは変わったけれど、中味のリニューアルは一切していないとか。真のロングセラーものだ。たぶん、私の使い方もこの先、変わることはないと思う。乾燥やゴワつき対策のお守りコスメとして、スキンケアコーナーにちょこんと置かれているはず。
撮影／池田敦 Pile Driver