＜私の定番名品＞アルビオン 薬用スキンコンディショナー エッセンシャル

1974年に誕生したスキンコンディショナー エッセンシャル(アルビオン) 、　略して『スキコン』に初めて出合ったのは、たぶん20代半ばのころ。確か、大人のニキビに効果的な化粧水としてだった。

当時の私はお手入れ不十分で、バリバリの乾燥肌。そのせいで、スキコンは関係ないものと考え、手を出さなかった。ただ、乳白色のシャバシャバの化粧水はめずらしいなぁと興味はあった。

雑誌で大人のニキビがテーマはもちろん、乾燥を癒すテーマで撮影用の商品の貸出しをお願いすると、アルビオンから届く製品の中にはスキコンも入っていた。そして、私のまわりのオイリー肌の人ばかりか、インナードライに悩む人や乾燥肌の人まで、スキコンいいよぉ！　と絶賛していた。

ならばと、初めて使ったのは出合ってから10年くらい後。アルビオン式の、乳液→化粧水の使い方のセオリーに従ったこともあり、肌のふっくら感、みずみずしさに驚いた！　あまりの自分の肌の手触りのよさに、鏡を見ては肌に手のひらを当ててうっとりしたことを覚えている。そうか、このしっとり、柔らかい肌感にみんな感動したんだと納得した。

なぜ、スキコンを私はニキビ用、オイリー肌向けと思ったのか。それは、主成分がハトムギエキスだから。ハトムギエキスは漢方でヨクイニンと呼ばれる、ニキビや過剰な皮脂分泌に効果的な成分。しかし、ヨクイニンは肌荒れにも効果的。

スキコンには、加えてマロニエエキスやハマメリスエキス、海藻エキスのほか、グリコール系保湿成分が配合されている。だから、

・ニキビや皮脂テカの肌悩み解消につながる

・コンディションの崩れた肌の代謝リズムを正常に整える

・肌の水分保持力を高める

・肌を清浄に保ち、明るく、くすみのない肌へと導く

・高い収れん効果でおだやかに肌を引き締めてツヤのある肌に

・化粧のりもアップ

・日焼けや雪焼け後、肌をクールダウンさせて、火照りを鎮める

とまぁ、いいことがいっぱい。使わない手はない。

私は季節の変わり目で肌のコンディションがよくないときに１週間から10日くらい、思いがけず紫外線を浴びて火照ってしまったときには４日ほど、集中的に使う。すると、肌の調子が戻り、ファンデののりもよくなる。

スキコンはちょいちょいマイナーチェンジを行っているが、大々的なリニューアルはこれまで２回。１回目は1998年のことで、このとき医薬部外品となり、さらにパワーアップした。次は2011年で、配合しているハトムギを北海道産の国産ハトムギの“北のはと”に変更。また、2017年からは“有機栽培の北のはと”を採用している。漢方薬ヨクイニンとして国内で唯一認められているハトムギが“北のはと”なのだとか。スイーツなど食品に使われているが、化粧品で使われているのはスキコンだけだという。

基本的には通常の化粧水として使用するのだが、肌の火照りや乾きが激しいときはコットンマスクをする。

スキコンをたっぷり含ませたコットンを顔中にすきまなく敷き詰めるため、コットンの何枚かは細長く切ったり1/4くらいにカットしたり。それでも足りないなと思ったら、顔全体をスキコン含有コットンで覆い、シートマスク用のシートを重ね、さらにスキコンを含ませたコットンをのせる。その状態で10～15分放置。もちろんまぶたは閉じて、まぶたの上にもコットン。ときどきコットンを手のひらで軽く押さえたりしながら「肌のコンディション再生中…」と心の中で唱えたり。

コットンをすっかり取り去った肌は、極上のふっくら肌に。ホント、ふくふくしていて、指先でほっぺをツンツンつついたりなんかしちゃったり。

年間300万本販売されているというスキコン。私のように、使い出したらよさにハマッて病みつきになった人がたくさんいるのだろう。私はこれからも、肌のコンディションが底辺のとき、ER的コスメというかお守り的コスメとして使っていくだろう。気分的に毎日使いしたいときもあるから、そんなときは肌の声に従おう。