大阪長屋の古民家に暮らし始めて早二年。この二年で時間の流れ方や物事のとらえ方がじわじわと変わってきました。今年もそんな日々の暮らしの中で感じたことと美容について(まるで古民家暮らしとは関係のないことも多々ありますが…)、気の向くままに書いていきたいと思いますのでどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。
ついにBC初体験!
ついについにあの百貨店のビューティカウンター(BC)を体験してきた! と言っても、もちろん女性のではない。昨年9月に「FIVEISM × THREE(ファイブイズム バイ スリー)」という男性用の総合コスメラインが登場したからだ。僕は別に普段からメイクなんてまったく興味がなかった。メイク売り場の独特な匂いも好きではなかったし、いつも“なんで百貨店の入り口やメインフロアにメイクフロアがあるんだ!”とすら思っていたくらいだ。そんな僕がなぜこのメンズメイクに興味をもったかというと、もちろん「.&cosme」でコラム記事を書くようになったからもあるが、それ以上にFIVEISM × THREEのコンセプトがいわゆる“お化粧男子”ではなかったからだろう。あくまでも肌艶を美しく見せるだけの他人には気づかれない控えめなメイク。これを“ステルスメイク”というらしい。40歳を超え、この先肌は艶を失ってくすんでいく一方。そんなときに見つけたステルスメイクになんだかほんの少し興味と好奇心が沸いて、大阪・梅田の阪急メンズ館にあるBCに訪れたのだった。
あくまでさりげなく“ステルスメイク”が男性メイクの基本。
BCの方にFIVEISM × THREEのメイクと女性用メイクの決定的な違いは何かを質問すると、こんな答えが返ってきた。「女性のメイクは“メイクをしていますよ”と周囲にもわからせるメイク。いくらナチュラルメイクでも、美しく装う嗜みとして周囲に気づいてもらう必要がありますよね。でもFIVEISM × THREEは、すごく近づいて肌をじっくりみないとわからないぐらいのお化粧。男性メイクはしているとわからせないのが大切です」。それは、まさに髭をそる→洗顔をする→クリームなどを塗るという普段している一連の動作に、肌を少しきれいに見せるくらいのちょっとした延長線上にあるもののように思えた。いわゆるお化粧男子ではないのは、商品の形状をみてもよくわかる。すべてがスティックタイプなのだ。それを直接肌にスッスッと塗って後は指で全体に伸ばすだけ。本当に簡単でスマートだ。「男性がコンパクト開いて、パフでお化粧している姿って想像できないですよね? それにメイクを初めてする男性でも簡単に扱えるようにこの形状にしました」と。
メンズおしゃれアイテムとしてプレゼントにも最適!
もうすぐバレンタインの季節だが、チョコレートの他にファッションアイテムを考えられている方は、今年はメンズコスメを贈るのはどうだろうか? 今回初メンズメイクを体験して感じたのは、美しくなるというよりはあくまでも健康的にそして清潔感ある肌にみせてくれるということだ。それだけでぐっと印象が明るく変わる。メイクをしているとわからないのに、その変化があるのには驚いた。これだけでいつものワードローブでもワンランククラスアップしたように感じた。清潔感と明るい表情はおしゃれには欠かせない要素だと思う。もしメンズコスメを贈られるなら、必ずしてほしいのがパートナーとBCにまずは行くことだ。肌の色とぴったりなファンデーションじゃないとステルスできないから。しかも男性が初めて一人でBCに行くのはちょっと気が引ける。僕ももれなく妻についてきてもらった。他にも40、50代の夫婦も興味深そうにBCを覗いていた。まだまだ男性がメイクするなんてと思っている方も多いはずだ。そんなときにパートナーから、「今こんなのが注目されているらしいよ、ちょっとチャレンジしてみたら?」なんて背中を押されるときっと興味を持つ男性は多いに違いない。
まだ毎日するとまではいかないが、人に会う日やちょっと特別な日はメンズメイクでおしゃれをしてみるのも楽しいかもしれないと思った。
いざ、初メイクチャレンジ!
まずはメーキャップベースとなるネイキッドタッチ モイスチャライザー(全5色 30ml SPF22/PA++ 各¥5,200・税別/FIVEISM × THREE)で肌の色を整えてからファンデーションであるネイキッドコンプレクション バー(全15色 10g SPF22/PA++ 各¥5,200・税別/FIVEISM × THREE)で健康的な素肌色にみせる。まずはこの2種をするだけでパーっと顔が明るくなったのが分かった。鏡でじっくり見ないとメイクをしているのもわからない。なのになんだか肌がなめらになって明るく感じるようになった。そして驚いたことにファンデーションが15色も用意されている。女性用よりもはるかに多い。これは男性は女性に比べて、日焼けケアを欠かさない方から日焼けを好む方まで、肌の色の幅が多いかららしい。そして何より大切なのが、女性は美白というように少し白めのファンデーションを塗るのがいいが、男性は自分の肌の色と同じものを選ぶのが重要だそうだ。これが、メイクをしてないようにステルスさせる最大のポイントだ! 次にしたのがコンシール バー(全6色 10g 各5,200円・税別/FIVEISM × THREE)。これでちょっとしたシミや吹き出物の後、青ヒゲなどをカモフラージュさせる。目の下に長年蓄積されたクマがうっすらとあるのだが、このコンシールをすると、一気に目がきりっとして一回り大きくなったように感じた。この時が一番今回初メイクをして変化を感じたときだった。
そして最後にしたのが、おでこの汗や脂などによるテカリを抑えるインジーニアスタッチ バー(全3色 9g 各¥5,200・税別/FIVEISM × THREE)だ。これはいわゆるお直しに使え、出かけるときはこれ1本持っていけばいい優れものだ。この手のものは女性用にはなく、便利アイテムとして買われるも多いらしい。その他、ハイライトだったり、目元用やリップ用、ネイル用、それにクレンジングまで、全12アイテムでフルメイクできるのだが、まずはベースとファンデーションの2種だけでも、さりげなくだが格段に肌質が変わった気がした。