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BODY CARE】【COLUMN

2018.12.24

あのロングセラー石鹸が、今、また大注目!! その訳とは⁉

5年ほど前、古民家に住みたくなった僕は、働いていた東京を離れ、故郷大阪に戻った。そして祖父母が暮らしていた長屋と呼ばれる古民家に住むことにした。そこで暮らして見えてきたことをつづっていこうと思う。

話題の赤箱女子…はたしてその実態は。

突然ですが、「赤箱女子」という言葉をご存知だろうか。今年の流行語大賞というまではいかなかったが、インスタグラムをはじめ、ワイドショーなどでもこの言葉を今年ちらほら耳にした。そう、その答えは皆さんも一度は耳にしたことがあるだろう「牛乳石鹸よい石鹸♪」のCMソングでもおなじみのカウブランド 赤箱(100g ¥100・税別/牛乳石鹸共進社)を洗顔に使う女性のことだそうだ。なんとこの石鹸、今年で誕生90周年を迎える大定番商品だが(牛乳石鹸ではなく「赤箱」というネーミングであったことは今知ったのだが……)、ここ数年、この懐かしの「赤箱」を洗顔石鹸として使用する女性が急上昇しているらしい。かく言う僕も、女性ではないが最近この石鹸で洗顔している一人だ(もちろんお風呂場にもあるので体もこれで洗っている)。洗顔専用ではない固形石鹸で洗顔というと、どうしてもつっぱるというイメージがあると思うが、この石鹸だと洗い上がりがさっぱりしつつもツルンとしてモチモチになるのだ!

固形石鹸は突っ張る! その思い込みを吹き飛ばす使用感。

実は、今までは顔なんて洗えてればいいやぐらいしか思っていなかったが、40を迎えた今、肌質がオイリーなのに乾燥するのか、妙なツッパリを感じたり、吹き出物が度々出たりするようになってきた(古民家に住み始めて、冬は寒く今まで以上に部屋が乾燥しているからかもしれない。マンションなどに住んでいたときは、冬になると結露に悩まされたが、古民家では結露に出合うのはお風呂場の窓ぐらいだ。そこで妻に洗顔方法を教えてもらい、洗顔ネットなども使って丁寧に泡立ててみた。その時にたまたま使ったのが懐かしくてかわいいとジャケ買いしてあった「赤箱」だったのだ。すると、洗顔専用石鹸ではないにも関わらず、驚くほどきめ細やかで白く、それに弾力のあるまるでマシュマロのような石鹸泡が出来上がった。それを軽く顔にのせてからぬるま湯で優しく流すと、赤ちゃん肌というのはおこがましいかもしれないが、本当に指で押すとピトッと引っ付くようなモチモチ肌になったのだ。この「赤箱」を使い始めてから、洗顔やお風呂後にすぐさま肌ケアをしなくても突っ張るといった不快感がまるでなくなった。汚れをきれいに落としつつも潤いは逃さないとはまさにこのことだと実感した。現に赤箱女子の45%がもともとは乾燥肌や敏感肌などといった、肌に悩みを抱えていた方たちだそうだ。

どこかのCMではありませんが、 お値段以上!とは、まさにこのこと

この潤いを与えてくれるのが、保湿成分である新鮮なミルクから作られるミルクバター(乳脂)や、潤い成分であるスクワランといった天然の潤い成分であるのだが、それらを程よく配合させるために取られているのが、手間のかかる独自の釜だき製法だ。短時間で大量生産することができる中和法とは異なり、この釜だき製法にすると手作業も多く、石鹸が出来上がるまでに1週間もかかる。でもその分この製法で作ると石鹸の中に程よく天然の潤い成分が残り、突っ張るといった固形石鹸にありがちな使用感ではなくなるそうだ。このなにげなく昔からみていた「赤箱」にここまでこだわりがあるなんて全く知らなかった。そこまでこだわって作られているのにこのお値段なんて、まさに驚きのコスパだ!

そしてもう一つ僕の気に入っているポイントが、その香りだ。石鹸の香りは爽やかで清潔感があって心地いい。それを存分に味わうためにタオルボックスにいつも入れることにしている。お風呂上りにタオルボックスからタオルを取り出し、まずは顔にそっとあててみる。そのときほんわりと香る石鹸の香りはなんともいいものだ。この「赤箱」は優しいローズの香りだ。もう一つ見覚えあるのが「青箱」。こちらはソフトな泡立ちでさっぱりとした洗い心地で爽やかなジャスミンの香り。夏になったらこの「青箱」を改めて使ってみようと思う。今から少し楽しみだ。

文・写真/楠井祐介