唇の荒れや乾燥に負けない、私の“最強リップクリーム”を探せ!!

日本におけるキールズの知名度をあげるきっかけになったといっても過言ではないアイテムが、このリップバームではないでしょうか？ 香りがついているタイプもありますが、今回試したのはオリジナルの無香料です。最初にキャップをあけると内ブタのようなフィルムがついているのですが、そういうこだわりに品質への信頼が高まるのは私だけ？ 出口は平行になっているので、直接唇に塗るというよりは、1度指先に取ってから塗るタイプですね。少し黄色がかったバームで、唇にのせると若干のこってり感はあるもののベタつきはありません。主要成分であるワセリンやスクワラン由来の使用感でしょうか。ワセリンらしい匂いをほのかに感じますが、つけていて気になるほどではありません。もちろん1番重要な保湿力も十分。価格もお手頃で、明確なこだわりがない方ならこれを買っておけば間違いなしです。

リップバーム No.1 オリジナル 15ml／キールズ （Kiehl’s）

香料はおろか成分由来の香りもしないほど無味無臭。繰り出し式のスティックタイプで、そのまま直接唇に塗ることができます。トリートメントという名前ですが、使用方法や利用シーンは通常のリップクリームと同様。少しこってりしていますが、ベタつきはありません。テクスチャーはキールズ の「リップバーム No.1」と似ていますが、こちらのほうが“保護膜”の存在を感じます。今回ご紹介した4アイテムの中では1番保湿力があるかもしれません。ただし、持続力はそこそこ。おしゃべりや水分補給など口を動かすタイミングで簡単に取れていくので、こまめな塗り直しは必要です。寝る前のケアであれば取れる心配もないので、日中は別のリップクリームで寝るときはこれ、という使い分けをするのもいいですね。コラーゲンを多く含む大豆タンパクや、オレイン酸が主成分のカカオバターなど、年齢を重ねた唇に嬉しい成分が配合されているので、縦ジワやしぼみが気になっている方もぜひ使ってみてください。

リペアウェア インテンシブ リップ トリートメント／クリニーク（Clinique）

私はズボラなので、塗り口が斜めになっていて直塗りしやすいのは嬉しいポイントです。少し白濁したバーム状で、ベタつき感はなし。スルスルっとなめらかにのびて、唇がうるおっているのをすぐに実感できます。特徴的なのがその香り。さすがジョー マローンというべきか、キャップをあけた直後からバニラのような甘い香りが強烈に鼻をくすぐります。塗ってからしばらく過ごしていると気にならなくはなりますが、口に入って味を感じてしまうと若干の心地悪さがあります……。とはいえ、リップクリームに香りを求める方なら問題ない程度かも。香りつきのリップは数あれど、これほどラグジュアリーな香りは珍しいと思います。何より、うるおいの持続力は今回ご紹介した4本の中でNo.1かもしれません。

E リップ コンディショナー 15ml／ジョー マローン ロンドン（Jo Malone London）

リップクリームと考えると若干値段は張りますが……ポーラの技術と研究が結集した最高峰のエイジングケアシリーズ「B.A」のリップ用美容液、ということで期待大！ まるで真っ赤な口紅でも出てきそうな、重厚感のある黒いパッケージも気分が高まります。スルスルっと唇にのびる、軽やかなテクスチャー。ベタつき感はまったくありません。「これでうるおうのかな……？」とも思いましたが、意外にも薄っすらとした“膜”っぽさがあり、数時間ほど保湿効果を感じることができました。何より、つけ続けているとその独自技術により代謝が促されたのか（私の唇が乾燥し過ぎていたのか）、まるで脱皮しそうなほど唇がフヤフヤになったことに驚きました。もちろん刺激はなく、優しい使用感。余分な角質が落ちきったらふわふわの唇になりました！ 香料も成分由来の香りもしない、まったくの無味無臭です。

B.A リップ バーセラム 3.6g／ポーラ（POLA）