個人や企業のコンサルタントを行う筆者が、彼らとかかわってきたなかで気づいた化粧品の力。それは、人生をシフトするきっかけにもなるほどのものだった⁉ 自分の人生、自分が主役‼ 次への一歩の背中を押してくれるストーリーをお届けします。
変化したい私を阻む、ホメオスタシスとは？
やりたい、やらなきゃと思いながら、手つかずのまま年末を迎えてしまったという経験はないだろうか？コーチングの仕事をしていて、よく相談されるのは、ダイエットや部屋の片付けや語学の勉強などだ。
でも、できていないこと以上に問題なのは、できない自分を卑下して、人間失格とか、根性なしのダメなやつだと決めつけてしまうこと。
それに、やりたいことを実現できないのがダメ人間だとしたら、ほとんどの人はダメ人間になってしまう。
というのも、基本的に人間は変化をしないような仕様にできている。それは、ホメオスタシスの原則により、元の状態に戻る力が働くからである。外出時、ドアを開け、寒い空気に触れると自然に身体がぶるっと震える。これも身体を振動させることでホメオスタシスが、体温を上げて、元の体温に近づけようとしているからだ。つまり人間は、生存を維持するために変わらないことをそもそも選んでいる生物なのである。
このコラムを読んでくださっている方の中にも、あと少しで今年が終わろうとしているのに、実行できなかったことだらけで、なんて自分はダメなんだろう、と感じている方がいるかもしれない。そんな人におすすめするのが、ベイビーステップだ。
ベイビーステップで意識と行動のギャップを埋める。
コーチングというと、クライアントに正解を提示してくれるというイメージを持たれている人も多いだろうが、実際はその逆だ。答えは常にクライアントの中にある。
コーチングとは、目標達成に必要な知識、スキル、ツールをクライアントに合った方法で備えさせるプロセスである。つまり、自発的行動を促進するコミュニケーションのことなのだ。
コーチとは、簡単に言えば、『やる気にさせる人』なのである。
たとえば、部屋の片付け。セッションの中で片付けについて話していくと、何らかの「気づき」を得て、「意識」が変わり、実際に「行動」したくなってくる。
でもそんなやる気はずっとは続かない。「意識」と「行動」の間には実は大きな隔たりが存在するからだ。
そこで私が必ず問いかけるのは、「最初の一歩は何をしますか？」ということ。
やりたいと思いながら、なかなか実現できないことは、「赤ちゃんのよちよち歩きのような小さな一歩＝ベイビーステップ」で階段を登るつもりでトライしてみよう。
まず5分でやれそうなことをいくつかピックアップする。その小さなステップを積み重ねて軌道にのせるのだ。
一度そのコツを掴んでしまえば、他のことでも、ベイビーステップは活用できる。
実行した自分には必ずご褒美をあげよう！
私は、この12月には5日間休みを取り、徹底的に自宅の断捨離をしようと心に決めた。
そのためのベイビーステップを、付箋に書き出した。玄関シューズBOX上、玄関シューズBOX中、玄関床、キッチン排水溝、キッチンボード上……など、細かく挙げていくと39工程になった。それを5日に分けて、ひとつひとつ階段を上がっていこうと思う。
そこで大事になるのはご褒美だ。
私は、がんばった自分にご褒美をあげたいと思い、リラックス ディープリラックス バスアンドシャワーオイル（アロマセラピー アソシエイツ）をコスメデネットで購入した。
一日の終わりにゆったりとバスにつかり、がんばった自分に敬意を示し、また明日もがんばれるように幸せな時間を過ごすつもりだ。
2019年を気持ちよく締めくくるためにも、あなたもこんな風に何かやり残したと思うことを一つやり遂げてみてはいかがだろうか？
やる気が出ないからできない、などとやる前からやる気のせいにするのはやめよう。
私にできることは、あなたにもできる。
ベイビーステップのやり方を簡単にまとめてみたので試しいほしい。
◎まず、年内に実現したいことを一つ考える
◎次に、実現のためのベイビーステップをつくる
◎そして、がんばった自分へのご褒美を用意する
赤ちゃんのような歩みでも、一歩一歩登り続ければ思っている以上に高い場所に到達できる。そして、その高みから振り返る2019年は、きっと誇らしいものになると、私は思うのだが。
文・写真／井上野乃花 製品撮影／池田 敦(Pile Driver)