オイルタイプのアウトバストリートメントが好きで、10年以上さまざまなアイテムを使用してきました。ここ数年は気に入ったアイテムをリピートして使っていたのですが、久々に使用感も香りも大満足なアイテムに出会ってしまいました。
それが、オリオセタの「オイル トリートメント」です。オリオセタは、オーガニックアルガンオイルとオーガニック亜麻仁油を配合しつつ、髪ダメージを補うケミカルな要素も取り入れた製品を開発している、ハイブリッドヘアケアブランドです。ハイブリッドと聞くと“いいとこ取り”のような気がして、それだけで魅力を感じてしまうのは私だけではないはず……。そんなオリオセタでは、髪質や目的に合わせて数種類のアウトバストリートメントを展開していますが、今回は「普通毛~軟毛の方・髪が細い方向け」の「オイル トリートメント ファインヘア」を使用しました。
見た目も手触りもうるおいを感じるツヤ髪へ。
タオルドライ後、適量を髪全体に揉み込みます。ホームページにはロングヘアで6プッシュ以上が使用量目安と記載されていますが、伸びがいいので胸まであるロングヘアでも4プッシュで十分全体に行き渡っているように感じました。とろっとした濃厚なテクスチャーですが、浸透性の高いアルガンオイルを使用しているからか、ベタつきはありません。塗布直後は髪がコーティングされたような感じがして、オイリーな仕上がりになってしまうのでは……と心配していましたが、ドライヤーで乾かしていくうちにどんどんなじみ、髪が完全に乾いた頃にはしっとりサラサラに。自然なツヤが出て、見た目にもうるおいを感じます。
また、乾いた髪にも使えるということで、朝のスタイリング時にも使用しています。ブラッシング後の髪に1プッシュなじませただけでこのまとまり! 広がりが収まり、扱いやすくなるので、その後のヘアセットが楽になりました。
時間の経過とともに変化が楽しめる香水のような香り。
そして、このオイルの特筆すべき点は香りです。創業者のセルジオ氏は多くの香水を手がけた元トップ調香師。オリオセタの製品には、それまで培ってきた香りへのこだわりが十分に注がれています。オイル自体が魅力的な香りであることはもちろんですが、それ以上に感動したのは、塗布直後、ドライヤー後、数時間後、と香りが変化し、時間の経過とともに違う香りが楽しめたこと。まるで、トップノート、ミドルノート、ラストノート、と変化する香りを楽しむ香水のようでした。タオルドライ後、濡れた髪に塗布すると、甘く華やかな中にほんのりスパイシーさを感じる香り。たとえるなら、シナモンやジンジャー、ナツメグなど、スパイスの効いたクラフトコーラのような香りです。しかし、ドライヤーで髪を乾かすと、甘さがなくなり、スパイシーさが際立ちます。さらに数時間経つと穏やかで温かみのあるムスクのような香りに。あくまでヘアケアアイテムであるにも関わらず、想像をはるかに超える香りの奥深さは衝撃的でした。
その他にも、ポンプの頭が指にフィットするような形になっていたり、パッケージが倒れにくいようにデザインされていたり、細かく配慮されていて、そんなところにも心を奪われてしまいました。
もうすぐ夏本番。毎年この時期は紫外線ダメージや、冷房による髪のパサつきに悩まされていますが、今年はこのオイル トリートメントで豊かな香りに包まれながら、健康な髪をキープしたいと思います。
オイル トリートメント ファインヘア(普通・細い髪) 100ml/オリオセタ(OLIOSETA)
文・写真/永原彩代