台湾産MCTオイルでLet’sダイエット！の巻。

東京羽田空港と台湾をつなぐ一部の便は、台北市内の中心部にある松山空港に発着する。この空港から歩いて5,6分の距離に富錦街という通りがある。おしゃれセレクトショップ「Fujin Tree」やいつも混んでいる「九州パンケーキ」、カフェが並ぶ、どことなくかつての代官山に近い雰囲気を持つ。その道沿いの一軒「Origins Foodist 金舌頭食集」は、日本語堪能英語も中国語も堪能、マレーシア人オーナーのSarahさんがオーガニックと健康をキーワードに丁寧に作られた食品だけを厳選する食のセレクトショップだ。私はこの店のファンの一人である。

最近こちらで購入し、飲み始めた健康・美容オイルがある。「MCTオイル」（商品名：鮮粹中鏈三酸甘酯）という。なぜこのオイルを使ってみようと思ったか？というと、ズバリ、私の身体は今すぐにダイエットが必要だからである……。

朝目覚めたら、まずは子どもたちが持っていく三年番茶＆決明子のお茶を煮出す。次に朝食のお味噌汁を作りながら、気に入っているパン屋さんの葡萄パンを焼く。あぁ、お出汁とパンの焼けるいい匂い〜♡　だけれども私はイバラ道を歩くことを決めた身。バターと蜂蜜を楽しげに塗る家族の横で、私の目前にあるのはゆで卵ひとつと、油膜が張ったブラックコーヒーのみだ。

そう、この油膜張りの正体こそ、当ダイエットの肝。淹れたてのコーヒーにMCTオイルを混ぜたものである。MCTオイルはココナッツを主原料とする中鎖脂肪酸油(MCT)100％の食用油脂のことで、体脂肪になりにくい油と言われている。15分から30分ほどで吸収されて体がエネルギーを補給できた状態になり、お腹が減らなくなるというわけだ。無色無味無臭だから朝食がわりにコーヒーに混ぜちゃおう、というのが主流らしい。確かに１杯のコーヒーで、体のメモリがググッと上がるような気がするし、満腹感もある。朝からバッチリ食べると、お腹が空いていないのになんとなく昼食をとってしまうこともあるけれど、このメニューに切り替えてからきちんと空腹感がやってくるようになった。体の声が聞こえているようで、それが嬉しい。

ちなみにこのオイルは糖質制限とセットで行うべしとの考え方もある。私は糖（単糖）も体に必要な要素と学んで以来、糖の質にはこだわっても、量を減らすことはしない（甘いものが好きすぎて、“できない”だけか……⁉︎）。でもそもそもMCTオイルは体のエネルギーとなるのだから、糖質制限しなくとも“体に必要な良質な油を摂取している”と考えている（のだが、どうだろう？）。

ご存知だろうか。台湾では18歳以上の41.1％(男性肥満率51.2%、女性31.3%)が太り過ぎまたは肥満という結果が最新の統計結果だ。特に小学生の肥満は31.9％と深刻で、基準値を超えたジャンクフードは午後５時から９時までの間、12歳未満の子ども向けの宣伝をすることができない。またファストフード店でのおもちゃの景品をセットにしたメニューは禁止。違反した場合は多額の罰金が課せられているほどだ。

とにかく台湾政府は「みんなで痩せようぜ！」というムードをなんとか社会に蔓延させたいが、市民がそれをきちんと受け取って実践しているかはまた別のハナシ……。徐々に意識の高い人がジムに通い、バイクから自転車にシフトしたり、食生活を見直す傾向にあるようで、MCTオイルもそんなお客様に愛されているそうだ。

さて、この連載でご紹介するのだもの、Sarahさんのお店のMCTオイルは、もちろんMADE IN TAIWAN。彼女の生まれ故郷、マレーシアの厳選したココナッツを使っている。瓶詰めMCTオイルが世の主流だが、こちらは化粧品用の特殊アルミパックに入った１回10mlの使い切り個包装タイプ。毎朝スプーンで軽量する必要もないし、外出先にも持ち歩け、ズボラな私でも続けられる簡単さだ。

台湾から日本への帰国の日。飛行機に乗るまで微妙に時間があるなんて時は、空港に荷物を預けて富錦街散策をどうぞ。そしてOrigins Foodeistにも訪れてみてほしい。この小分けタイプのオイルなら機内持ち込みも難なくクリアできて、「健康的なお土産買ってきたよー」って胸をはって同僚に１包ずつ渡すこともできてよ。

あ、私が痩せたかどうかって⁉︎　それは１ヶ月後にお伝えできるよう努める所存であります……。

（文・写真／MAO IKEDA）

自宅で作業していれば1日の歩数が3,000歩未満なんてザラ！ 子どもの送り迎えをしても5,000歩がいいところ。あー、夢の10,000歩の道は果てし無く遠い。蜃気楼漂うシルクロードのよう。よって運動不足がたたって僕の体は全くもって締まりが無い。重力に負けてあちこちが垂れ下がる。朝起きて楽チンなウェアとパンツについ着替えてしまう。いかんいかん、このままでは土手っ腹のただのおじさんになってしまうではないか。どうにかしてシュッとしておしゃれに変身できないものか。

気にはなっていたのです。そう妻は最近おしゃれな朝食をとっている。これが実にフランスっぽい感じがするのです。いままで気になっていたのですが、いよいよ「置いていかれている」感じがしだして、とうとう切り出してみました。僕もそんな朝食たべてみたいな。。。

出てきましたMCTオイル入りのコーヒーとボイルドエッグ。なんておしゃれなのでしょう！ エッグをほおばり、コーヒーをひとくち。うーん、うまい。

コーヒーはうまいのですがヌルッ。何度飲んでも最後にヌルッ。コーヒーの味はほとんど変わりません。食感だけヌルッとした感じ。でも、朝食の見た目がおしゃれでスタイルがシュッとなるのであれば、まぁヌルッと一杯いけてしまいます。さ、今日も1日ヌルッといきましょうか。

（文／Omijika MAME）