こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ！
肌は清潔感や健康感を映し出す鏡。
いつまでも透明感のあるきれいな肌でいたいですよね。そのために、朝晩のスキンケアにこだわるのは大賛成ですが、もうひと手間、ある習慣を加えるだけで、肌がより輝き出すものです。
それに気づいたのはもう20年近く前。元宝塚のスターで、今も女性のあこがれの的である女優さんの取材で、舞台後の楽屋にお邪魔したときのことです。超多忙を極める方で、帰り支度をする間に無理を言ってお時間を取ってもらいました。
大女優がずっと続けているクレンジング時の蒸しタオル
その方は、舞台メイクをクレンジングクリームで丁寧になじませて、かなり使い込んだ携帯用のスチームタオル器からハンカチくらいの大きさの白いホットタオルを取り出し、顔に当てました。しばらくしてするりとクレンジングクリームごとメイクを優しくぬぐいさることを何本かのタオルで繰り返し、首、デコルテまで丁寧にふき取りました。その所作がとてもエレガントで、現れた陶器のような肌の美しさにため息が出ました。
後にも先にも携帯用のスチームタオル器を見たのはこれっきりですが、蒸しタイル習慣はずっと続けているとも。
メリットばかりでマイナス面が見つからないタオル美容。
肌のことを少しは人より知っているので、蒸しタオル美容のメリットをすぐに理解できました。
湿った蒸しタオルのスチーム効果で肌は柔らかくなり、毛穴が開き、クレンジングクリームを浮かせて肌表面に残った化粧を肌に負担かけることなく、するりと拭い去ることができる。もちろん、ごしごしこすったりはNGです。小鼻の脇など細かいところも指の感覚を使い簡単にぬぐうことができる。
同時に肌表面が温まることで、血流がよくなり、一つ一つの肌細胞に必要な酸素や栄養を届けられ、不要なものは排出されるから透明感が出る。もちろん肌のターンオーバーも活発になるでしょう。
この状態でスキンケアをすれば、美容成分の吸収もアップするでしょうし、温熱効果で疲れを癒し、ふき取った後はさっぱりしてリフレッシュ。もちろん肌をごしごしこすったらアウトですが、マイナス面が見つからない。すべてが理にかなっていました。
それに、タオルは洗えば繰り返し使えるという意味でも、エコです。
誰もが使いやすく美肌に導くスチーム洗顔タオルを愛用。
「タオル美容をしたいけど、スチームタオル器なんて持っていないし…」なんて諦めは無用です！ スチーマーがなくても蒸しタオル美容の醍醐味を味わえるのが、KOBAKO スチーム洗顔タオル。
製品をプロデュースしたのは、ヘアメイクアーティストの山本浩未さん。性格と同様にはつらつとした美肌の持ち主です。
簡単でしかもコスパも高い！
使い方は簡単で、タオルを二つ折りにして丸め、熱めのお湯を注ぐだけ。今治タオル地でその質にとてもこだわっていて、用途によってパイル面とガーゼ面で使い分けができる仕様。
さらに起毛した花柄部分は小鼻など細かいところの汚れを優しくふとるのに優れている。洗顔料を使わなくても肌を清潔にすることができるアイテムです（※クレンジングクリームのふき取り用ではありませんので悪しからず)
私は湯舟につかりながら使うこともあって、パソコンで目が疲れしまったときは、湯舟のお湯を浸してしぼり、目の上にのせてマスクにしたり、うっかり日焼けの直後や、肌がほてっているときは水で肌を引き締めたり。洗って何度も使えて、本当に便利でコスパも高い。
タオル美容は地球にやさしく時代の風にマッチする。
さて、高品質のタオルも、使っていくうちにだんだんへたってきます。山本浩未さんが「へたってきたら取りかえ時。そのタオルはフキンにして、つぎに雑巾にして、最後は靴拭きにして、最後まで使い切ってから、ポイっと捨てます」と言っていたのも印象的。タオルの役割を最後までまっとうしてあげる。丁寧に生活するって、こういうことなんだなって感じ入ったものです。
地球の環境に優しい、お財布にも優しい、そして肌にも優しいタオル美容、試してみませんか。
撮影・文／山崎多賀子