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SKINCARE】【COLUMN

2019.06.11

親子の愛で生まれたブランドのやさしい・やさしいメイク落とし、の巻。

台湾在住の元雑誌編集者妻とデザイナー夫とその家族(娘2人、猫3匹)が、台湾のビューティ事情と日々の暮らしにとりいれたメイドイン台湾(MIT)コスメをご紹介する当連載(ちなみにタイトルにある美妝はメイクアップ、美容はスキンケアを意)。

「娘」と名付けられたブランドの秘密に迫る。

愛――。愛にはいろんな形がある。

今回ご紹介する愛は、両親と子の間で育まれ、やがてアジアの女性たちへ向けられた愛だ。

 

1990年代。この頃は日本にもまだ「MADE IN TAIWAN」と書かれた商品があった頃だと思う。21世紀になると国際的な情勢や歴史的背景、さらに中国の躍進が加わり、製造業の中心は中国へと移った。

台湾では1996年、とある夫婦が化粧品のOEM/ODM工場を立ち上げていた。最初はうまくいっていた経営が、中国生産が主流になっていくにつれてコストダウンを求められるようになっていく。「コストを低くして粗悪な化粧品を作りたくない!」。いよいよ工場を閉鎖して廃業することを考えていた。

 

苦悩を抱える二人を救ったのが、息子、娘だ。

世界旅行から帰ってきたばかりの兄を誘い、妹の曾麗容は工場を引き継いだのだった。

 

「私のためにお父さんが作ってくれたスキンケア製品のように、今度は私が自分の娘に作ってあげるような気持ちで化粧品を作りたい」。

 

そうして2013年に生まれたのがスキンケアブランド「女兒」。英語でDaughter、日本語で娘という意味である。

 

シンプルフォーミュラ、人工色素・人口香料不使用、アルコール、パラベンなどの防腐剤、界面活性剤不使用、動物実験なし。

 

うんうん。娘のために作っているから安全性は徹底。オーガニックとはいかなくても、SDS検査で安全性も証明済み。パッケージの箱は環境に配慮された紙に、大豆油のインクで印刷されている。赤字で「女兒」、いいでしょ?

親戚が育てたあの成分をたっぷり配合。

卸妝水 150ml 300台湾ドル(1台湾ドル=¥3.47 2019年6月10日現在)
卸妝水 150ml 300台湾ドル(1台湾ドル=¥3.47 2019年6月10日現在)

「卸妝水/クレンジングウォーター」を使うと、その愛がよーく伝わってくる。まったくの刺激レス。まったくの負担レス。むしろとっても気持ちいい。クレンジングってメイクに付随するものじゃなくて、スキンケアの一部なんだなって思わせてくれる。

 

主成分は、花蓮地方に住むおばあさまが育てているヘチマから抽出したエキス。創業20年の知識と経験を生かした台湾独自の成分を配合している。

台湾女性がリピート&まとめ買いする理由は?

親子が愛を込めた商品は、いつの間にかブランドとお客様との愛になり、いうなれば「両思い」の状態を叶えた。リピーターが多く年齢層が幅広い。その人気の理由は、おそらく女兒のスキンケアは華美で高機能な商品でもないけれど、シンプルで肌のチカラをつけることが得意だからなのだと思う。

メイクを褒め合うことよりも肌のきれいさを比較し合うことが多い、ここ台湾。スキンケアがパーフェクトならば肌の状態がよくなり、メイクのりもよくなる。結果、厚塗りしなくてもよくなって、お化粧にエネルギーとお金を掛ける必要がなくなると考える彼らの心を、ガシッと鷲掴み、なのである。

 

買いやすい価格、主張しないけれどおしゃれなパッケージ、使用感、効果、安全性。そりゃあ、売れるよなー。「お高くとまってなくて、シンプルで清潔な服装、話しやすくて頭がよくて、人のことを悪く言わない」人がいたら、絶対モテるものね。

(文/MAO IKEDA)

自分に自信をつけてくれる愛情の一品。

先日ある女性からこんなお話を聞きました。

「夜遅くに帰って来た時は特にメイクを落とすのが億劫。メイク落としはすっごく簡単で、香りも良くて、洗った後さっぱりして、つっぱらないのがいいのはもちろんいいに決まっている。『これ1本で大丈夫』みたいな商品を買いたくなる! でも、次の日の肌の質感がよくてメイクがサッと決まるのがいい。顔を向かい合わせた話し合いをするときは、特に肌の質感って大切。だから女兒なんです」と。

 

なるほど! 選ばれた自然素材で作られていて、愛もたっぷりつまっている女兒。これは肌の質感も上がるわけです。

 

台湾では家族や親戚同士はもちろん、ビジネスパートナーも顔を向かい合わせながら食事やお茶をする文化を大切にし、老若男女問わずじっくりと時間をかけてコミュニケーションをとります。このようなコミュニケーションの場が多い台湾では、肌の質感が良ければ健康的に見えて印象もグッとよくなるし、自分から自信をもってコミュニケーションに参加したくなる。つまりさまざまなチャンスも増えるということなのです。

 

台湾子連れ旅のお母さんのお話で、電車の中でみんなが席を譲ってくれた! というエピソードをよく聞きますが、それも顔を向かい合わせた人と人とのコミュニケーション。女兒を使って、肌の質感と質感がわかる距離でのコミュニケーションをはじめてみませんか?

 

(写真・文/OMIJIKA Mame)

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文/写真 MAO IKEDA & OMIJIKA Mame