いくつになっても自分の肌に自信が持てるファンデ
ひと昔前のベースメイクは、パウダリーかリキッドの二者選択でしたが、今はクッションファンデーションの市場も活気があり、さらにはクリーム、ジェル、BBといったカテゴリーもあるので、自分の肌にフィットするファンデーションを選ぶのが難しくなっています。
職業柄、日々たくさんのファンデーションと出会っていますが、形状だけでなくカバー力、ツヤなどの質感の変化にも驚いています。その中でもずっと使い続けているファンデーションがエスティ ローダー ダブル ウェア ステイ イン プレイス メークアップ(エスティ ローダー) です。
厚塗りは老けて見えるだけ。素肌感を大切にしたい
年を重ねるごとに肌悩みは増えてきて、最近気になるのは色ムラと肌のくすみです。とくにここ数年は黄ぐすみが顕著で抗糖化コスメも取り入れていますが、なかなか追いつかないのが現状です。となると、頼りになるのがベースメイク。でも、厚塗りするのは時代にマッチしませんし、素肌感が失われ老けた印象に見えてしまう。ということは、ファンデーションの量で覆うのではなく、その質が優れていることが大切ということ。
このダブル ウェアは、カバー力はあるのに、素肌感をキープしたままの美しい仕上がりが叶います。ここでいう素肌感とは、肌の透明感、ツヤがありキメが整い、くすみや色ムラがない肌のこと。これらの要素が整うことで、肌本来の美しさを引き出すことができます。
すっと肌にのび広がる、唯一無二のテクスチャー
ダブル ウェアのテクスチャーは、こっくりもせず、しゃばっとした感じでもなく、ちょうど中間のような質感です。クリームファンデーションを使っている方は、少し軽いと感じるかもしれません。でも、このテクスチャーこそがダブル ウェアのいいところ。絶妙な質感が色ムラにもならず、すっとのばすだけで肌の上に均一にのび広がるのです。
使い方のコツは、いちばん大切なのは全顔につける分量。パール1粒大、少ないかなって思う分量がちょうどいい量。当初はもっとつけていたのですが、年を重ねるにつれてファンデーションの量を考えるようになり、今はこの量が私の肌の適量です。
指とスポンジ、ダブル使いがコツ!
リキッドファンデーションの場合、指でのせるか、スポンジでのせるか、それともブラシでのせるかなど、いろいろ考えられますが、ダブル ウェアの場合は指とスポンジのダブル使いがいちばんきれいに仕上がります。
まず、使用量の半分の量を半顔に指でさっさと広げます。私の場合は、頰、あご先、額と3点に置き、乾いたスポンジで軽くトントンとスタンプを押すような感じで叩き込みます。すると毛穴の凹凸がみるみる目立たなくなり、ブラシで磨きあげたようなツヤ肌に。しかも、先にお話ししました色ムラや黄ぐすみなどがすっと消え去るのです。きちんとカバーしているのに、肌がのっぺりしないので、いきいきとした生命力のある仕上がりです。反対側も同じように指とスポンジを使って広げます。そして、最後に手の平で軽くハンドプレスをしてフィット感をより強固なものにします。
今どきのツヤ肌に仕上げるならパウダーは少な目。
昔はベースメイクの仕上げにフェイスパウダーを顔全体につけていましたが、今はファンデーションだけで仕上げたツヤ感が好きなので、パウダーはくずれやすいTゾーンと額に少しだけ使っています。
ただ、パウダーで仕上げたほうがより上質な肌に仕上がりますから、TPOに合わせて使いわけてもいいでしょう。ダブル ウェアは、その仕上がりだけでなくもちの良さも優れていますから、きちんと肌にフィットしていれば崩れることはまずありません。夏場でもドロドロになることはなく、Tゾーンのテカリを抑える程度で事足ります。ただし、SPF値が低いので日焼け止めはしっかりと塗りましょう。
撮影/池田 敦(Pile Driver) 文/夏目 円