忙しい女性の「オンナ力」を上げる助っ人クイックネイルドライ

バレーボールが趣味の私は、練習中に指先がはげるので普段マニキュアはしません。抗がん剤で脱毛中の方を対象にメイクの講師もしているので、爪はいつも短めに整えています。その代わりというか、足のペディキュアはけっこうしています。夏はサンダルや近所に出かけるときは下駄を履くことが多いのと、自宅で素足のときも、キレイな色が目に入ると気分があがるから。

以前も書いたことがありますが、自分の顔は鏡を見なければ見えないけれど、手足の爪は普段の生活でよく目に入る。好きな色やキラキラしたネイルが視線に入るたびに、ちょっと「うふっ💛」となる。これが一日に何度もあるので、自然とオンナ力（女子力というのに最近違和感があるので、あえてオンナ力）が上がる。メイクセミナーでも、爪が割れたりはがれるなどトラブルがないなら、マニキュアは気分を上げるためにもいいよ、と伝えていて、実際にキレイにマニキュアやジェルネイルをしている治療中の方も多い。私自身は、指ではなくペディキュアで楽しんでいるわけです。

もうすっかり秋になりましたが、この夏は足の指が白く映える濃いローズを塗っていた。足もとは清潔感が大事だからね。で、今まではマニキュアにトップコートを重ねていたのだけれど、ロングセラーとして人気というスイーツ スイーツ ドライメーカー(5ml ￥680・税別／シャンティ）を使ってみたら、とてもとてもよかった！

ドライメーカーのキャップをとると、針？が出てくる。一瞬、ふたが壊れたのかと思ったけれど、実はそれで正解。容器のボディを軽く押すと、針先から一滴の液体がでてくる。それがマニキュアの上にパッと広がって、マニキュアの表面をすぐに乾かしてくれる。親指で2～3滴・小さい爪なら一滴で十分。乾くだけでなく表面が傷つきにくくなるので、塗りたてのマニキュアつやが長時間、強調されるのが嬉しい。素爪に塗ってもとくにツヤはでないけれど、すぐに乾くから塗りたてのウルウルしたツヤが続くのね。ペディキュアはとくに色々なところでこすれて艶がなくなりがちなので、これは嬉しい。この夏、つま先の「うるうるローズ」で女子力をかなり底上げしてもらったと思うし、乾くおっくうさがないのが実に良い。

ネイルの仕上げ用のクイックドライにはスグレモノがすでにたくさんある。私も何種類か使ったことがあるけれど、スプレータイプは床やテーブルにも散るのが気になる。筆で塗るタイプは使い方が下手なのか、マニキュアがよれてしまうことがある。でもこの、ぽとっと落ち一滴が瞬時に爪表面に広がる光景は新鮮。

この秋、がん患者さんをモデルにしたファッションショーのイベントでメイクをさせていただいたのだけど、このドライメーカーは慌ただしいバックステージでもとても重宝し、彼女たちをきれいな爪に仕上げて舞台へ送り出すことができた。小ぶりなので旅や出張でも活躍した。

私が知らないうちに、ほかにもきっと便利なお宝アイテムが出回っているんだろうな。最近さぼりがちだったコスメチェックを再開しようと、久しぶりにワクワク気分になった。

文・商品写真／山崎多賀子（美容ジャーナリスト）