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MAKEUP】【COLUMN

2019.08.30

ファンデの色選びは、なりたい肌色で! 自分の肌に近い色ではないんです。

こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ!

自分の肌色に近い色のファンデで果たしてキレイになれるのか?

皆さんはファンデーションの色選びを自分の肌色に一番近い色で選んでいますか? 私は、自分のなりたい色を基準に選ぶようにしています。なぜなら、今の黄ぐすみの強い自分の肌色が好きではないので、そこに近い色を選んでも満足できないんです。せっかくメイクするならなりたい肌色になりたい! だからちょっとピンクを感じさせる明るめの色を選ぶようにしています。

それじゃぁ首と顔の色が違ってしまう、と思いますよね。でも大丈夫。

乾燥した肌にのせれば、顔は白くなるけれど、事前にたっぷり油分で保湿をしておくので、ファンデーション類が薄く伸びて肌と一体化してくれるのです。

さらに、明るい色は顔の中央をメインに塗って、フェイスラインは薄くのばすので、首との境も気になりません。すると、まるで素肌に透明感がある色白のような肌に見えるというわけです。うっしっし。

薄づきなのにみんなの肌に明るく透明感が宿るCCクリーム

ファンデーションでもそうですが、私は普段、オレンジピンク系のCCクリームを使うことが多いです。CCクリームとは、コントロールカラー効果、つまり肌色補正効果があるファンデーションのことで、肌の黄ぐすみや赤みをファンデーションの厚さではなく補色によって自然にカバーしてくれるアイテム。

CCクリームの裏を見ると最近は(化粧下地)と書いてあるけれど、私はCCクリームとくすみが気になる部分だけコンシーラーでカバーして、時間があれば白粉(おしろい)で抑えてベースは終了。それでも素肌と別人に仕上がります。

 

抗がん剤中の方対象のメイクセミナーでも、くすみが強く出ていない人以外は、CCクリームを使っています。優秀なCCクリームはいくつかありますが、今使っているのは、カネボウ フレッシェル スキンケアCCクリーム

一般的なファンデーションと違い、一色で標準的な日本人の肌色の幅になじむ色設計で、肌色が違っても皆さんに同じものを使っていただけるというのもメリット。それにドラッグストアで手に入り千円代で買え、クレンジング不要のわりに肌色補正効果が高いすぐれもの。治療中の方は治療費がかかるので、もし使ったものが欲しくなった時のために、なるべくコスパで肌の負担になりにくいものをセレクトしているんです。

CCクリームの表記は化粧下地。でもこれ一本でもいいんです!

皆さん、最初は「え?こんな明るい色(オレンジピンク)を使うの?」とまず驚く。なじむとそれぞれの肌色なりの透明感と明るさに仕上がってまた驚く。シミや目元のくすみだけコンシーラーでカバーして、白粉で仕上げたら終了。案の定、「下地って書いてありますけど、ファンデーションは塗らなくていいんですか?」とよく聞かれます。

化粧下地と書いてあると、そのあと必ずファンデーションを使わなければいけないと思いがち。でも、そんな決まりはなく、ベースメイクは自分の好みに仕上がった時点でやめていいんです。「いいんですよ! これ以上塗る必要ありますか?」と聞くと、「ありません!」と笑顔で答え、こんなに薄くていいんだ~、と目からウロコの表情。薄づきのほうがメイク前の保湿による自然なツヤも生かされ、たとえ化粧崩れをしたとしていても、もともと薄いので崩れが目立たないというメリットがあります。

 

ベースメイクはとかく隠す方向へ意識が働きがちだけれど、「自分の好きな肌色」、を目指す視点をもつ方がずっと楽しいですよ。

文・写真/山崎多賀子(美容ジャーナリスト)