誰でもポジティブになれる!やる気スイッチONの方法。
自粛ライフもゆるやかになってきた今、気分を上げたい! 何か始めよう!と思うものの、どうも気分が乗らずに空回り…という人も多いのでは? そこで「やる気スイッチ」の入れ方を、東西医学を取り入れた統合医療の第一人者・川嶋朗先生に教えてもらいます!
やる気スイッチを入れるには「やる気ホルモン」を出す!
「自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があるのはご存知ですよね。交感神経が優位になるとアクティブに、副交感神経が優位になるとリラックスします。交感神経が高まると、意欲を増す『ドーパミン』や覚醒させる『アドレナリン』などの“やる気ホルモン”が分泌され、人はエネルギーが湧いてきます。これがやる気スイッチを入れる基本と覚えてくださいね」
それでは早速、先生がお勧めする5つの方法をご紹介!
【やる気スイッチON!1】カフェインを摂る。
「カフェインは交感神経を高めるのに役立ち、頭をすっきりクリアにする働きがあります。元気が出ない時はいつもより少し濃いコーヒーや紅茶、緑茶を飲んでみましょう。おじさんの飲み物というイメージがある栄養ドリンクもおすすめ。値段が安いものでも十分なので、カフェインの配合量が多いものを選んで。ただしカフェインには中毒性があるので、摂り過ぎには気をつけましょう。他にカレーなどのスパイスも効果的」
【やる気スイッチON!2】チーズや納豆を食べる。
「ドーパミンやアドレナリンなどのやる気ホルモンは、脳で『チロシン』と呼ばれるアミノ酸から作られます。このチロシンを体に補給しておくことも、いざという時にやる気ホルモンをしっかり分泌するための大事なポイントに。
特にチーズや納豆に多く含まれているので、朝、今日は元気がないなという時に食べるといいでしょう。食べてすぐという即効性はありませんが、その日を元気に過ごすための“素”となります」
【やる気スイッチON!3】好きな音楽を聴く。
「好きな音楽やテンポのいい音楽を聴くと、ドーパミンの分泌が促されます。ドーパミンは集中力を上げる働きもあるので、やるべき仕事があるのに取りかかる気分になれないという時にも効果的です。ジャンルは特になんでも構いません。自分が心地よく感じるかどうかが大切です」
【やる気スイッチON!4】いつもより早足で歩く。
「歩くことは心と体の基本。いつもより早足で歩いてみましょう。脳内にドーパミンが放出され、気持ちがいい!という快感が湧いてきます。これがやる気につながるのです。ウォーキングの効果は他にもたくさん。血行を良くして冷えを改善し、体のプチ不調もよくなります。“ちょっと頑張る”速さというのがポイントです」
【やる気スイッチON!5】瞑想する。
「瞑想といっても難しく考える必要はありません。ただ目をつぶって黙る、それだけでいいんです。姿勢は少し意識してまっすぐを保ちましょう。いつ、どこでも行っても構いません。瞑想で頭を休ませることですっきりクリアな思考が生まれ、ドーパミンやアドレナリンが分泌されやすくなります。
ちなみに、この時の呼吸はまずリラックスするため、ゆっくり息を吸って倍の時間をかけてゆっくりと吐き出します。繰り返すうちに力が抜けて気持ちも軽くなりますよ。
そして目を開ける時には小刻みに息を吐き出します。吸うことは特に意識せず、フッ、フッフッと10回ほどリズムよく行いましょう。すると交感神経にスイッチが切り替わり、気持ちも前向きになっているはずです」
今回ご紹介したのはどれも簡単にできるものばかり!ちょっと気分を上げてがんばりたい時にぜひ試してみてくださいね。
写真提供・取材・文/杉浦凛子