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Inner Care】【COLUMN

2020.03.17

思いは不公平と思うとき、ありませんか?

個人や企業のコンサルタントを行う筆者が、彼らとかかわってきたなかで気づいた化粧品の力。それは、人生をシフトするきっかけにもなるほどのものだった⁉ 自分の人生、自分が主役‼ 次への一歩の背中を押してくれるストーリーをお届けします。

もしかしたら私ほど相手は“ワタシを思っていないみたい”の罠。

「思いは不公平だな」と思うとき、ありませんか?

私のお誕生日のことです。私にとっては、すごーく近い関係だと思っている友人に限って、お祝いの電話がこなくて、21時ぐらいになってようやく「ごめん、忘れていた。おめでとう」というメッセージが、メールできただけ。そのとき、なんだか私はいつも一番に彼女のことを思っているのに、彼女にとっては、私は21時頃にようやく思い出す存在なんだなと思い、ちょっと悲しい気持ちになったことがありました。

「みんな忙しいんだから、仕方ないじゃない」「誕生日当日にメールが来ただけでも十分でしょ」と思う人もいるかもしれません。でも、とかく相手のことを10の力で思ったら、10の力で返ってこないと、自分を「惨め」だとか「損をしている」ように感じてしまうこともあるわけで‥‥‥。

 

とはいえ、もともと愛情や思いは測ることができないもの。自分がわかるようなやり方で相手は表現していないだけなのかもしれません。

 

また、他に大切に思う人がいるからといって、自分への愛情のボルテージが下がっているかどうかもわかりません。相手の思いのボルテージを上げようとすればするほど、”重たいヤツ”になってしまい、空回りするのです。

手放しで大好きな相手なら愛情を注いでいこう!

特に男女関係などは、その公平さが愛されているかどうかのバロメーターと思ってしまう傾向があります。「私がこんなに思っているのに、どうしてあの人は私が思っているほど私のことを大切に思わないのだろうか」と感じるときは、恋人を自分の所有物として考えているサイン。自分の所有物のボルテージが上がれば、嬉しいし、それが下がるとジェラシーを感じてしまったりするのです。

 

落ち着いて考えると、愛する人だからこそ、自由であってほしいと願うはず。彼が自分を愛してくれた分だけ、自分も彼を愛するというのはあまりに悲しいと思いませんか。まるで踏み絵のように、誕生日やアニバーサリーを覚えていてどのように接するかを試すというのも、男性からしたらちょっと怖いものです。

 

自分が心から大切にしたい、大好きだと思える人が男女問わずいるならば、見返りを求めずに、自分の愛情を注ぐことです。それがジェラシーを越えることです。ジェラシーは自分の価値への不信から生まれます。勝手に比較して焦っているだけなのです。

繰り返しになりますが、大切な相手に対して、見返りを求めないこと。なぜって、愛情や思いはもともと不公平なのですから。

実は最初に書いた友人の誕生日の「後日談」があります。私も仕事でバタバタしてしまい、彼女にお祝いの電話ができたのが、同じ21時だったのです。このことについては次回会ったときに、彼女とお互いに話してみたいと思っています。

 

写真提供・文/井上野乃花