個人や企業のコンサルタントを行う筆者が、彼らとかかわってきたなかで気づいた化粧品の力。それは、人生をシフトするきっかけにもなるほどのものだった⁉ 自分の人生、自分が主役‼ 次への一歩の背中を押してくれるストーリーをお届けします。
自動的に「NO」と言っていませんか？
10年前の映画ですが、覚えている方も多いかと思います。題名は『イエスマン“YES”は人生のパスワード』という映画。原作者であるダニー・ウォレス氏の実体験を基に、悲劇あり喜劇あり、日々の顛末までを綴った映画です。
人生の中では、何かに誘われたり、頼まれたりすることが、たくさんあるもの。「もし、あの誘いを断ってしまっていたら……？」
「あのとき、友達に誘われたパーティに行かなかったら、あの人には会わなかったかも……」
など、YESを選んだことによって招き入れた幸福があります。
実際、興味のないことや無理なことには「NO」と言うことが賢明な選択に思えたりもしますが、映画の中の主人公は、ふと思うのです。
「すべてにYESと答えたとしたら？」
そして、彼があらゆることに「YES」と言い続けた7カ月間、何が起こったでしょうか！ 詳しくは映画を観ていただくとわかりますが、私が今でもこの映画をついつい思い出してしまうのは、自分が日々、いかに「YES」より、「NO」という選択肢を選ぶことが多いかということでした。
それはおそらく「NO」と言うことに慣れてしまって、面倒くさいからなどの理由で、習慣化していくのです。
もちろん常識的に考えて、「NO」と言う必要があることは当然ありますが、自動的に「NO」と言っていたり、守りの姿勢から「NO」と言っていたことに関しては、「YES」と言ってみても良いのではないでしょうか。
「NO」を言うときは大体、自分の安全のためであることが多い気がします。「NO」と言えば自分の現状維持はできます。しかし、それ以上は何も起こらず、自分自身に変化も訪れません。一方、どんな小さな機会にも「YES」と言い始めると、不思議と人生に活気が出てきます。だって、何が起こるか分からないですから、それも当然だと思いませんか。
幸運は「YES」からやってくる！
過去の偶然起こったことを思い返してみてください。
予期せぬ出来事のときに招き入れたことが多いものです。たとえば、私の25年来の友人でオーラソーマなどのスクールを10年運営されている叶朋佳さんという方がいます。私が広告代理店時代、3日後には辞める会社なのに上司に営業に行くように言われて、「行きたくない」と思いながら伺った先で、叶さんと出会いました。彼女も独立する前で、会った途端に意気投合し、友人としてそれ以来、ずっと仲良くしています。「YES」は、こんな偶然も運んでくれます。
少なくとも「YES」であれば、前進するか、もし痛い目にあったとしても、「もう同じことはやらないぞ」と教訓になるでしょう。
でも、「NO」と言っている限り、何も変わらないのです。
もう少したくさんの「YES」をこの春は口にしてみませんか？
例えば週に1回だけでも。きっかけとして、「YES」と言うことに慣れるために。
写真提供・文／井上野乃花