大阪長屋の古民家に暮らし始めて数年。だんだんと時間の流れ方や物事のとらえ方がじわじわと変わってきました。今年もそんな日々の暮らしの中で感じたことと美容について（まるで古民家暮らしとは関係のないことも多々ありますが…）、気の向くままに書いていきたいと思いますのでどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。
美しく生まれ変わった築80年の長屋。でも長屋ならではの弱点が…
ようやくリノベーション工事が終わり、住み慣れた我が家に戻ってきた。築80年の長屋が生まれ変わったわけだが、昔からの柱が残されていたり、見慣れた間取りであったり、窓からの景色が同じであったりと、美しくきれいになったのになんだか懐かしいという、新しい家への引っ越しとはまた違うリノベーションの面白さを味わうことができた。
長屋とはその字の通り本当に細長い。部屋と部屋が縦続きになったような間取りだ。太陽光が入らないのが最大の弱点であるので、我が家には光取りとしても欠かせない中庭があり、その庭に沿って廊下があり水廻りがある。
ここでちょっと問題が発生した。ほとんどのお宅では、浴室の隣に脱衣スペースがあり、洗濯機置き場や洗面所などがひとまとまりになっていると思うが、スペースの有効活用なども考えてそれがどうしてもできなかった。洗面所を廊下に出してしまったのだ。リビングの椅子に座って、ふと目をやると洗面所が見えてしまう位置に……。
生活感が出やすい洗面所は、このアイテムでクラスアップ！
小物などが多くてどうしても散らかりやすい洗面所。一番生活感が出てしまう場所と言ってもいいかもしれない。その生活感をどうしても避けたくて、できる限り物は戸棚にしまって出すものはなるべくおしゃれに。そうテーマは“ホテルライク”！ そのためにどうしても取り入れたかったのが、イソップの「マウスウォッシュ 18」（500ml ￥2,600・税別／イソップ･ジャパン）だ。
オーラルケアとして、歯磨きだけでなく今やマウスウォッシュは必需品のアイテムではあるが、どうもけばけばしい色やデザインのものが多く苦手だった。そんな中見つけたイソップのマウスウォッシュ。デザインのスタイリッシュさはもとより、昔の薬局を思わせるような琥珀色のガラスボトルがなんとも素敵だ。少しクラシックな雰囲気もあり、古民家にも本当によくなじむ。明らかに入り口はジャケ買いではあるのだが、中身も本当に素晴らしかったのだ！
イソップは1987年にオーストラリア・メルボルンで創業されたブランドだ。スキンケアアイテムが特に充実しており、読者の中にも使っている方も多いだろう。最高品質の植物由来成分を原料に、そこに最新科学に基づいた非植物由来成分を配合することで得られる高い効果と心地よい使用感が何よりの特徴だ。
さて、このマウスウォッシュであるが、その特筆すべきは、まずはアルコールフリーという点だろう。口に入れたときのピリピリとする感じがまるでない。それにきつめの香りがするペパーミントが多い中、爽やかなスペアミントにアニスなどを合わせ、ほんのりとした甘みを感じるマイルドな使用感がすごくいい。潤いに配慮してグリセリンなども配合されているところもうれしい。歯を磨いた後にこれで口をすすぐと、なんだか膜でコーティングされたようなツルツル感が訪れる。しかもそれが長く続くのだ。口の中だけでなく、スペアミントの爽やかな香りが周辺に漂うのもなんとも心地がいい。そして最後に、付属の小さなビーカーがこれまたおしゃれだ（並行輸入ものにはついていないそう）。
このマウスウォッシュを洗面所に置くだけでおしゃれ感がぐっとあがった。自分の家の洗面所はもちろんのこと、プレゼントなどにしてもすごく喜ばれると思った。
文・写真／楠井祐介