30代半ばのニュースタンダード、髪の老化ケアを。
肌と同じく、髪も老化します。30代半ばを過ぎたらそろそろ本気の髪のエイジングケアに取り組むべき? 髪と頭皮をケアする製品の研究をし続けて10年・ミルボンの研究員松本洋平さんにお話をうかがいました。
【髪の老化】うねり、パサつきを感じる…それが髪のエイジングの始まり。
――髪の老化とはなんでしょう?
「肌にも老化現象があるように、髪や頭皮にもエイジングが起こります。うねり、パサつき、ざらつき、さらには白髪……。肌の黄ぐすみと同じく、頭皮も黄色く酸化してしまうため、健やかな髪が育ちにくくなってしまうのです。
若い頃よりもうねり、パサつきを感じるようになることがエイジングの始まりと言えるでしょう」
【髪の老化】頭皮に赤味がある人は、白髪・抜け毛・細毛が多い!
――髪老化の原因はなんですか?
「髪老化の原因に、頭皮の炎症があります。大規模モニター調査によって、年齢とともに頭皮全体に赤味(慢性炎症)が発生してくることが分かりました。そして、頭皮に赤味(慢性炎症)がある方は、白髪・抜け毛・細毛が多いということも分かりました。
ミルボンでは、頭皮の慢性的な赤味を改善させると、白髪の増加を食い止めることができる、頭皮の赤味をケアしていくことで、白髪を生えにくい状態にすることができる、と期待しています!」
【髪の老化】毎日の洗髪をきちんとして、頭皮を良い状態に保つ。
――白髪をはじめとした髪の老化に立ち向かうためには、どうしたらよいでしょうか?
「頭皮を良い状態で維持することです。そのために毎日の洗髪が大切になってきます。日々の積み重ねが、健やかで美しい頭皮と髪を育てるのです。そのためのポイントをお話しますね。
■Point1.髪質と髪の状態に合ったヘアケア製品を選ぶ。
ご自分の髪質や髪の状態に合ったシャンプーなどのヘアケア製品を選びましょう。担当の美容師さんに聞いてみるのもいいですね。
■Point2.38℃のお湯で3分間の予洗いを。
シャンプー前にできれば3分間、予洗いを。3分が難しければまずは1分間の予洗いから始めてみてください。これだけで汚れが落ちやすくなり、さらにはお湯で温めることで血流が良くなります。お湯の温度は38℃くらいのぬるめがおすすめです。
■Point3.頭皮が動くくらいのマッサージでシャンプーを。
シャンプーは良く泡立て、爪でなく指の腹でしっかりと、頭皮が動くくらいマッサージしながらすると効果的です。すすぎもしっかり、頭皮や根元を重点的に流します。
■Point4.トリートメントは髪の中間から毛先になじませて。
そして髪質にあったトリートメントやコンディショナーを根元や地肌を避け、髪の中間から毛先になじませ、すすぎます。頭皮用のトリートメントを使う場合は、頭皮や根元からつけても大丈夫です。
■Point5.地肌をまずはドライヤーで乾かして。
シャンプー後の濡れた髪は、乾いている髪に比べて非常にダメージを受けやすい状態です。しっかりドライヤーで乾かしてください。この時も、地肌をまずはしっかり乾かしてください。生乾きの状態は、頭皮にも髪にもよくありません。
■Point6.頭皮用ヘアケア製品も使ってみる
髪のエイジングが気になり始めたら、頭皮用のエッセンスでマッサージするのもおススメです」
【髪の老化】普段の分け目とは違う部分の頭皮を鏡でチェック
――ベストな頭皮状態とは?
「まずは頭皮チェックを。自分で頭皮をチェックする際は、分け目は日焼けして本来の色でないことがあるので、普段の分け目とは違う部分の頭皮を鏡で見ましょう。確実なのは担当の美容師さんにチェックしてもらうこと。頭皮の状態に合ったお手入れ法やシャンプーなども教えてもらいましょう。
下の画像を参考にしてみてください」
【髪の老化】年齢を重ねても美髪な女性は、頻繁に美容室に行っている!
――頭皮と髪の研究を続けている松本さんが思う美髪とは?
「美髪とは、頭皮に弾力やハリがあり、毛髪がしっかりと根元から立ち上がって、ハリと自然なツヤがある髪です。当社で「髪の美魔女」を統計学的に調査したところ、年齢を重ねても美髪な女性は、頻繁に美容室に行っていることがわかりました。髪をこまめにカットして美容師さんとの対話を重ねることでベストな頭皮&毛髪ケアができているのだと思います。
いつまでも美髪でいるために、頭皮ケアから見直してみてください!」
ここを深掘り!
髪のエイジングに欠かせないのはやはり、頭皮ケア。毎日のシャンプーとドライから見直してみます!
髪の参考画像提供/ミルボン 写真提供・取材・文/三尋木志保