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COLUMN】【HAIR CARE

2020.03.24

ペタンコ髪を救う!“ブラシでお流し”って⁉

「髪質改善はシャンプーから」とよく聞きます。春の新生活を美髪で迎えるべく、シャンプーの選び方やシャンプー法をおさらいしてみませんか? さまざまな商品の開発やプロ向けのセミナーを行うシャンプーソムリエの関川忍さんがレクチャーします!

関川忍 せきかわ・しのぶ シャンプーソムリエ 
美容師、インストラクター、ヘアケア剤のプロデュースなど美容業界において多岐にわたって活動。その知識と経験を生かして「キュベシノブヘアケアシリーズ」を開発。精力的に商品開発やセミナー活動を行なう。
関川忍 せきかわ・しのぶ シャンプーソムリエ  美容師、インストラクター、ヘアケア剤のプロデュースなど美容業界において多岐にわたって活動。その知識と経験を生かして「キュベシノブヘアケアシリーズ」を開発。精力的に商品開発やセミナー活動を行なう。

毛穴に詰まった皮脂がペタ毛の大きな原因!

「髪のボリュームが出ない原因は大きく2つ。ひとつは細くハリコシの出にくい髪質。この場合はパーマをかけたりショートカットでボリュームを出したり、根元を立ち上げるようにスタイリングするなど、髪型やスタイリングでカバーするのがいいでしょう。担当の美容師さんにぜひ相談してみて。

そしてもうひとつ、実は大人女子に多いのが“ヘアケアが不十分で起こるペタンコ髪”。いちばんの問題は頭皮環境です。

髪は1つの毛穴から通常3本ほど生えていますが、この付近では皮脂が分泌され、髪になじんで柔らかくしたり、頭皮に広がって乾燥を防ぐバリア機能を果たしています。この皮脂が紫外線や空気に触れて酸化、溜まってしまうのが『過酸化脂質』。毛根付近に絡まって塊となりやすく、その結果、髪が根元から押しつぶされてしまうというわけなんです」

特に30代女子はご用心! ケア不足、水分不足で頭皮環境が悪化。

「若い頃と比べて頭皮の水分や弾力が衰え、皮脂の分泌が増し、さらに仕事や家事、育児と忙しくてケアの時間も取りにくくなる大人世代。知らず知らずに頭皮環境が悪くなり、匂いが気になるという人も増えています。

オススメはセオリー通りに考えれば、皮脂を取る力の強いスカルプ系シャンプーなのですが、この世代は乾燥も同時に起こっていたり、ヘアカラーなどのダメージ毛には少しハードすぎる場合も! 週に何回と決めてアミノ酸系のマイルドなものとローテーションするのが理想的です。

シャンプーのポイントはとにかくしっかりと洗い流すこと。

洗浄成分は油から作られているため油汚れを取りやすくしますが、流しが甘いと頭皮や髪に残りやすいという性質があります。

簡単にきれいに洗い流すにはツールに頼るのも手。マイクロバブルシャワーヘッドは毛根の汚れを包んで洗い流してくれ、通常のシャワーの1/3程度のすすぎ時間ですみます。手に入りやすく、心地よく使えるシャンプーブラシもオススメ。目の細かなブラシで梳かしながらすすぐと、汚れやシャンプー剤をサッときれいに洗い流してくれます」

 

この“ブラシでお流し”、最近私もはじめたのですが、頭皮がスッキリして本当に気持ちいい! 汗ばむ季節の前にぜひお試しを。

 

写真提供・文/杉浦凛子