ヘアケアの常識を変えた！ 髪のダメージを“再結合”する「オラプレックス」

ここ数年、ヘアカラーのブリーチブームがきているな、と感じていませんか？ じつはそのブリーチブームを牽引したのが「プレックス系」と呼ばれるトリートメント。さらにその火付け役となったのが今回ご紹介するヘアケアシリーズ「OLAPLEX（オラプレックス）」です。

オラプレックスはこれまで主流だった髪の外側をコーティングするトリートメントとは違い、髪を芯から補強するケア剤です。ブリーチなどのハイダメージが気になるメニューを中心に、さまざまなヘアデザインをつくるうえで世界中の美容師がこぞって使うようになりました。2018年2月の日本初上陸以降、日本国内で一般的にも知られるようになり、ホームケアに取り入れる人も増えてきています。

「ブリーチやヘアカラーによるケミカルダメージを極限まで軽減できる」、「ヘアカラーの色持ちがよくなる」、「トリートメント剤の効果が長持ちする」といったことがブームの発端でしたが、オラプレックスの魅力はそれだけではありません。たとえば、髪のボリュームやヘタリが気になる方。オラプレックスを使うことで髪の強度が上がるので、根もとからふんわりと立ち上がり、ボリュームUPしたような使用感が得られるといわれています。あまりにもハリ・コシが出るので、コテで巻いてもキレイなカールが出なくなったという話があるとかないとか。それほど効果があるということです。

なぜオラプレックスにはそんな効果があるのか？ その秘密は「ジマレイン酸」という成分にあります。

簡単にいうと、毛髪はアミノ酸の結合からできています。アミノ酸の結合は、カラーやパーマといったケミカル施術のアルカリダメージによってぶった切られてしまうため、そこから油分や水分といった髪に必要な成分が流出し、ダメージの原因になってしまいます。ほかにも、ドライヤーによる熱ダメージや、紫外線ダメージ、乾燥ダメージ、摩擦ダメージ……など、日常にもアミノ酸の結合を壊す要因はさまざまあります。

この切れてしまったアミノ酸同士の結合を“再結合”してくれるのが、「ジマレイン酸」。そして、このジマレイン酸を使う世界初の特許技術がオラプレックスに搭載されている「ボンドサイエンステクノロジー」です！

これまでは失われたアミノ酸を補給し、キューティクルの代わりになる成分でコーティングするというのが、トリートメントの常識でした（それではコーティングがはがれたときに、またアミノ酸が流出してしまうという課題がありました）。その常識を覆したのが、オラプレックスの生みの親であるエリック・プレスリー博士とクレイグ・ホーカー博士でした。カリフォルニア大学サンタバーバラ校で心臓病やがんの診療用画像における「ナノ粒子」について研究し、博士号を取得したエリック博士。そして、エリック博士の研究を指導していたクレイグ博士。クレイグ博士は、生体医療機器高分子治療薬や最先端の半導体技術など、幅広い分野の開発に携わってきました。

そんな2人がオラプレックス社の創設者であるディーン・クリスタル氏と出会ったのです。2人の経歴を踏まえると、それだけでなんだかすごいものが生まれそうじゃないですか!?

ディーン氏と違い、ヘアケア業界とは関わりのなかった2人ですが、だからこそこれまでになかった視点で画期的な研究を行っていきます。とはいえ、最先端の研究をしてきた2人とって、ケミカル施術で受けたダメージには、最先端の科学でアプローチするのが自然な流れ。分子レベルでのダメージに着目し、毛髪の内部で壊れたアミノ酸結合を補修するというシンプルな形にたどりつきます。何度もサンプルをつくり、テストサロンに提供して、オラプレックスの「ボンドサイエンステクノロジー」が誕生しました。