原始的かつ最強の美容効果⁉︎ さぁ台湾産の塩風呂に入ろ、の巻。

台湾在住の元雑誌編集者妻とデザイナー夫とその家族(娘２人、猫３匹)が、台湾のビューティ事情と日々の暮らしにとりいれたメイドイン台湾(MIT)コスメをご紹介する当連載（ちなみにタイトルにある美妝はメイクアップ、美容はスキンケアを意）。

お風呂のお供は「塩」に決まり！

なんだか疲れた。肌の調子がイマイチ。風邪ひきそう。脂っこいもの食べ過ぎた。

そんなとき、我が家では「塩風呂」が定番だ。

入浴剤代わりにお風呂に入れるだけでいい簡単な美容法にして、健康法、養生法でもある。

台湾的ウユニ湖は台南にあり。

海に向かって塩田が広がる様は、ここがどこの国なのか、地球上なのかどうかも忘れてしまうほど美しい。

350年ほど前に大きく発展を遂げたと言われる台湾の製塩産業は、徐々に輸入品にその座を奪われていった。しかし日本人観光客にも人気の地・台南には今も希少な塩田が残る。天然のMIT（メイドイン台湾）塩の一大産地だ。私の愛用する「お風呂用塩」は、日本の塩に発音を似せて名付けられたと言われる台南・夕遊（しよう）地区産。天然塩湖を有し、太陽光と海風を生かした台湾独自の製法で自然塩をつくっている。

最初は食用塩をいただいたのだが、あまりのおいしさに驚き、思わずお風呂用まで購入。これが使い始めたきっかけだった。

なぜおいしいかというと、夕遊産の塩が60種類以上のミネラルを含有しているから。特にカルシウム、マグネシウム、カリウムの量ったら……。

いつものお風呂がグレードアップ！

その天然塩を結晶の美しい粗粒に仕立てたのが浴用塩である。

熱いお湯をはったお風呂にジャラジャラと入れて溶かすだけで、塩の持つ殺菌力がなんていうか、体も心もスッキリさせてくれるのだ。だから風邪をひきそうなときには絶対に欠かせない。疲れも取れる。

たんぱく質分解酵素、浸透圧作用は角質の老廃物に働きかけ肌を柔らかにし、新陳代謝を促進してくれる感じだ。それでいて肌は潤う。体が温まったまま長持ちするのも嬉しい。

1kg入って約180円という価格のおかげで、長く買い続けられる。私は中山駅の誠品南西店の「食習×神農市場」か、圓山駅の「神農市場」でよく購入している。旅のお土産には少し重いけれど、台湾産の塩で塩風呂生活始めてみるのはいかがだろうか。

塩に自分の毒気を抜いてもらいたくて使っている、というのはナイショなのだ。

（写真・文／MAO IKEDA）

台湾の塩風呂でパワーチャージ。盛り上がってしまおう！

ここ台湾は非常に盛り上がっています！
台湾の人気があるのはもちろんなのですが、今回はそういう意味ではありません。じつは「台湾の標高が少しずつ高くなっている」のです！

台湾は中国からのユーラシアプレートと、太平洋からのフィリピンプレートがぶつかり合ってできている島。一見、日本と同じような環境にあります。ところが注目すべきはその隆起速度。台湾中央山脈エリアで1年間に最大1cm。単純計算で10年間に10cmという世界最速レベルの隆起を達成。日本も隆起速度は世界的に見て速い方なのですが、それでも南アルプスで1年間に4mm程度。台湾は日本のおよそ2倍以上の速さでぐんぐん隆起しているパワースポットなのです。

また、ユーラシアプレートからエイヤッと押し出された島の南西側の古い地層はミネラルがとっても豊富。その豊富なミネラルが塩をつくる際、じんわりゆっくりと含まれます。実際にこちらの食用塩、あとから来るほのかな甘みや

ゆっくり口の中に残るう旨味は絶品で、たっぷりと含まれたミネラルの恩恵を感じずにはいられません。そんな贅沢なお塩の力で全身が程よく温まり、皮脂汚れもきれいにサッパリ。もはや我が家のお風呂は温泉なのでは⁉︎　と錯覚してもおかしくはないほどです。

隆起プレートパワー。湯の華と変わらぬミネラルクオリティ。近頃見かけなくなったノスタルジックな稀少パッケージ。コストパフォーマンスの良さ。どれをとっても最高にオススメ。台湾で見つけたら即座に購入してください！

（文／OMIJIKA Mame）

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夕遊塩

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浴用粗鹽 1kg 50台湾ドル

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