自分の人生を見つめなおすことで変わった酒さへの向き合い方。
肉親の死という悲しい現実に向き合うことは、図らずもこれまでの自分の人生を見つめなおす時間へと変化していきました。進学や結婚、子育てやその後のすべての選択。「酒さ(シュサ)」との付き合い方もそうです。鬼のようにクリニックをホッピングし、様々なケアで顔を痛めつけてもなお、「どうして誰も治してくれないのかしら」と思っていました。恥かしながら常に、様々な局面においても誰かが何とかしてくれるのでは、と考えていたことに気づいてきたのです。よく、大病を患った方が、「病気によって気づきを得た、病に感謝している」的な発言を見聞きするたびに、「人間ができている人は違うわぁ」と思っていました。「『酒さ』さえ治れば幸せになれるのに」とも、思っていました。それが、「今この瞬間を幸せに生きることが大切なんだ。幸せってなるものじゃない、感じている状態なんだ」と、デトロイ子なりに帰結したんです、簡単に言うと。
シンプルケアで「酒さ」の寛解を目指すと決める。
そうはいっても「酒さ」による赤い肌は好きになれるわけもなく、随分と遠回りをした挙句、「酒さ」の完治は医学的には難しいので、長い付き合いになるのを覚悟で、持続可能なケアを続けて寛解を目指すという心境に至りました。(当たり前ですが)シンプルケアが一番。
今のところは上の写真の「フェイスコットン(ペーパーナプキン状の物)」を使用した方法が気に入っています。
日によって赤みが強い時もあるのですが、この方法を実践するになってから、症状が目立たない日が多くなりました。擦らない、乾燥させない、という原則は、「酒さ」に限らず、敏感肌の方には参考になる部分があるかと思いますので、私が実践して効果が実感できたケア、物理的な刺激を避けるティップスをお伝えします。
【酒さ&敏感肌ケア】クレンジングミルク洗顔法~心得~
私がたどり着いたケアはこちら!
・基本的に洗顔フォーム等洗顔石鹸類は乾燥を防ぐために使用しない
・朝も、夜のメイク落としもクレンジングミルクのみを使用。肌に潤いを残したまま、余計な角質を優しく除去するため
・すすぎの際には一貫してコットンクロスを使用(4~5回使用すると毛羽立ってくるのでそのタイミングで取り替え)
【酒さ&敏感肌ケア】クレンジングミルク洗顔法~実践~
1.クレンジングミルクをたっぷり手に取り、顔の5か所に置く
2.肌をこすらないよう、クレンジングミルクを顔全体に伸ばしていく
※力が入らないように中指と薬指の腹を使い手早く伸ばす。この時大切なのは、肌に刺激を与えないために肌を動かさないこと!クレンジングミルクが緩衝の役割を果たすので多めの量が必要。
※頬は、内側に円を描くようにクレンジングミルクを伸ばすと小鼻まで効率よく広がる。
※法令線や口の下側などへこんでいるパーツは、舌や空気で膨らませてせるのを忘れずに。
3.コットンクロスで顔をすすぐ
4.もう一通り顔をすすぐ
※クロスをゆすいでもう一通り、びちゃびちゃ~と顔を撫でる。この間、水が垂れてくるので、顔は下を向いたままで。
※クロスをゆすいで、8つ折りにしたら、掌で挟んで水が落ちない程度に水分を切り、鏡を見ながら残りの水分とクレンジングミルクを優しく拭き取ります。
5.何となくヌメ付いたまま、おしまい!
※朝も夜もこれだけ。汚れを絡めたクレンジング剤を、肌を極力擦らないで取り除く方法の一つだといえるのでは?ただし、顔にクレンジングミルクの潤いが残るので、クレンジングミルクは質のいいものを選びたい。その後は美容液等へと進みますが、何をつけるにせよ、肌を擦らないことがとても大事。
「酒さ」寛解!
おかげさまで赤みはほとんど気にならない状態に。
3回にわたっておおくりした私の10年以上に及ぶ「酒さ」の歩み。自分の心の変化が「酒さ」との向き合い方を変えるとは思ってもいませんでした。
この経験がみなさんにとって少しでもお役に立てれば幸いです。
撮影・文/デトロイ子