個人や企業のコンサルタントを行う筆者が、彼らとかかわってきたなかで気づいた化粧品の力。それは、人生をシフトするきっかけにもなるほどのものだった⁉ 自分の人生、自分が主役‼ 次への一歩の背中を押してくれるストーリーをお届けします。
過去の延長線上に自分の望む未来はない。
「過去の延長線上に自分の望む未来はない」
そう教えてくれたのは、今から18年前に門を叩いたビジョンダイナミックス研究所の栗原英彰氏栗原弘美氏だった。(おふたりの著書『新版こころのビタミン』ヴォイスより2008年にも記載。)
何かにチャレンジしたいとき、それを阻むのは「過去の体験」であると。
もちろん、経験を否定するつもりはない。
マーケティングの仕事をしていた人は、仕事を辞めた後でも、コンビニに入ると無意識のうちに分析してしまうという。経験したからこそ、その視点が持てるのであり、経験自体は決して無駄にはならない。
問題なのは、経験があることによって、「こうなるかも」→「こうなるはず」→「こうなるに違いない」と決めつけてしまい、自分の経験にない方向に目がいなくなることだ。
過去の延長線上に自分の望む未来はない。
望む現実を生きるためには、「今の生き方に自ら変化を起こす」心構えが大切だ。
はじめて携帯電話を持ったときに、今のスマホを想像できた人がいるだろうか?
5年後さえも予測できない時代を、私たちは生きていかねばならない。
過去に縛られずに生きていけることが、快適な人生を生きることにつながるのだ。
過去の延長線上から脱却し、新しい一歩を踏み出そう。
私事になるが、つい先日も、過去の延長線上にいた自分に気がついた。
ある企業から研修講師の依頼があった。5年前に別の会社で行ったとき、上手くいかなかったと感じた企業研修のプログラムだった。
上手くいったことは思い出さないくせに、失敗したと思う出来事は簡単に思い出され、私たちを臆病にする。
仕事の依頼はありがたかったが、受けさせていただくかどうか、半日悩んだ。
しかし、まっさらな気持ちで取り組ませていただこうと思い直し、入念な準備をして登壇し、先日無事に研修を終えることができた。
自分自身もやり切った感があるし、終了後のアンケートでも良い評価をいただいた。
過去からの延長線上に、乘ったままだったら、保守的な内容になったり、さらに失敗コースへ突入していたと思う。
勝敗を分けたものは、まっさらな気持ちで仕事に取り組む意欲だった。
過去の思い込みを捨てて、新しい自分をつくりあげよう!
コスメでも似たようなことがあった。
以前、オールインワンのコスメが合わなくて、肌が荒れてしまったことがあった。
オールインワンとは、ご存知のように1本で、化粧水・乳液・美容液の効果をすべて詰め込んだ製品のことだ。
過去の延長線上で考えると、私の選択にオールインワンの化粧品はなかったのだが、ひょんなことから、今の私にベストなオールインワンと出会えた。
きっかけは久しぶりに会った友人の肌がすこぶる調子が良かったことだ。これは何かあるに違いないと聞いてみると、彼女はコスメを変えたとのこと。
オールインワンだから簡単で、メイクの上からでもつけられるという。
「今日も持っているよ」と言って、すぐにバックから出してくれたのは、セラプルのラグジュアリーオイルセラム(30ml ¥8,800・税別)/CERAPLE)だった。
友人の言う通りに指でくるくる回しながらつけてみると、すぐに肌に浸透して、肌がふっくらしてきた。香りも心地よい。
さっそく購入し、それ以来、愛用アイテムの1つになった。
「以前肌が荒れたから…」
「1本じゃ十分に保湿できるわけがない」
「化粧水や美容液を単体で使う方が、効果が高いに決まっている」
そういう過去の思い込みより、実際につけてみて感じた、こんな肌でありたいという効果の方が勝っていたのだ。
保湿が足りないと感じたときは、重ねづけをする、テクスチャーの好きなクリームを足せばいい。おかげで、忙しい朝はこれ1本で肌が整う。
コスメにおいても、過去の延長線上に望む未来はない。
まずは、身近なコスメ選びから、自分の思考、行動を変えてみてはいかがだろうか。
望む未来は、今の建設的な思考、行動からつくっていけることを実感してもらえるはずだ。
文・写真/井上野乃花(ライフシフト研究家)