思いがけず台湾に住むことになった元雑誌編集者妻とデザイナー夫とその家族(娘2人、猫3匹)が、日々の暮らしにとりいれたメイドイン台湾コスメをご紹介する当連載(ちなみにタイトルにある美妝はメイクアップコスメ、美容はスキンケアコスメの意)。
はじめましての第1回目は、とっても台湾らしい漢方化粧品ブランド「生元草本」をピックアップ。
こちらを知ったのは娘が体調を崩し、日本語が話せる中医(漢方医)の先生を探して台北最古の問屋街の外れの漢方薬局「生元薬行」
を訪れたとき。無数の木の引き出しや古めかしい瓶。白い紙の上で生薬を調合する薬剤師さんの手際のよさにひとしきり見惚れた後、ふと目に入ってきたのは化粧品。隣のお客さんがこの化粧品のよさを熱弁していた。これは、手に入れずにはいられないでしょう!
これでもかっ!の成分てんこ盛り♡
植物の叡智と伝統の知識、上質な生薬のスペシャリストである生元薬行は、あるとき中国三大美人・西太后様秘伝の薬草美肌パックのブレンドを再現することに成功する。漢方をパウダー状にしたものを水で溶いてつくるこの商品に、台湾の意識が高い女性たちが飛びついたという。でももっと手軽に多くのお客様に使ってもらいたいという想いから、新しいパックを筆頭に歯磨き粉、石鹸などが揃う化粧品ラインが誕生した。
漢方のかほりに包まれながら……。
まず2商品の違いからご説明しよう。
慈禧玉容美白パックは例の秘伝のレシピにより近い配合で、テクスチャーも固め、生薬のパワーをひりっと感じるつけ心地。こげ茶と深緑を混ぜたようないかにも効きそうな色だ。一方、刺激が少なくマイルドな使用感は慈禧玉容亮白パックで叶う。どちらも目の周りを避けて顔全体に広げて10分〜15分。生薬のなんとも言えない香りに酔いしれながら読書をしたり、数独ゲームをしたり。匂いが苦手な娘たちが近寄ってこないので、集中できるのが非日常感を煽る。
西太后に近づけるような錯覚にとらわれて。
話は戻るが、どうすごいかというと。ズバリ、効果がわかりやすいのだ。パックを水で落とし鏡をのぞけば、そこには肌がトーンアップした顔がある。もっと鏡に近づければ毛穴の落ちくぼみが目立たない。撫でるとつるりとしていてびっくりする。このまま使い続けたら西太后化も近いのでは?と、ほくそ笑む日々である。
最後に。残留農薬、残留重金属も未検出というのもブラボー!な逸品、日本にいながらにして、下記HPからサンプルを無料(郵送料100台湾元)で取り寄せ可能だそう。台湾にご旅行の際はぜひ下記店舗にて!
(文責:MAO OMIJIKA)
灼熱の台湾で2年間我が子を自転車に乗せて幼稚園送り迎えをした結果、すっかり、常に酔っ払ったような肌色になったわたくし。こちらのパックを落として鏡ごしに見たときには、長らくご無沙汰していた肌の地の色と再会できたよろこびに、思わず「あ、どうも。どうも」などといってお辞儀をしてしまいました。そしてこの漢方臭。実にクセになりますのでご注意を。パック中の妻の顔の匂いを嗅ぐのもクセになりそうなのです。自分のを嗅げばいいんですが……これから発信して参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。
(文責:omijika mame)
Check!!
お問い合わせ先:生元草本株式会社(メール:h.service@sheng-yuan.com)
お買い物:生元薬行 (住所:台北市大同區南京西路181號)
文・写真/MAO IKEDA & omijika mame