アサンテサナ!
スーパー仲人士(なこうどし)の村上れ以子です。
平成も、終わりが近づいてきましたね。
2019年5月から、元号が変わり、時代は平成ではなくなります。
ところで、皆さんは『平成JUMP』という言葉を知っていますか?
アイドルグループではありませんよ。
「平成を未婚でジャンプする(飛び越える)昭和生まれ」を指すことばだそうです。
いまひとつ世間に浸透してはいませんけれど・・・(;^ω^)
この言葉は2018年1月にツイッターでバズり、12月にNHKもツイッターで紹介しました。
「多様性の時代の中、あなたはどう思いますか?」とNHKは問いかけています。
結婚ばかりが選択肢ではない、多様性の中には結婚しないという選択肢もある、とのメッセージも込められていたようです。
パーツモデルのような美しい手を持つ控えめな女性。
『結婚しない選択肢』という言葉で私が思い出すのが、30歳代前半の荒田信子さん(仮名)です。
信子さんは販売のお仕事をされていて、とてもきれいな手をしていました。
入会前の面談のとき、「すごくスベスベした、手タレ(手専門のパーツモデル)みたいな手ね」と手の話をしたところ、「商品をお出しするときに、少しでもきれいなほうがいいと思って」とはにかんだ、控えめな笑顔が印象的なかわいい女性でした。
手の美しさをキープする方法を教えていただいたのですが、信子さんがやっているのは簡単なことで、顔と同じケアをするのだそうです。
肌に優しい無添加石鹸で洗い、化粧水、たまに美容液、クリーム。
夜、眠る前に必ずこのケアをすることで、手タレのような美しい手をキープしているそうです。
その美しい手は男性と触れ合うことを望んではいなかった‥‥‥。
かわいらしい信子さんが結婚相談所で活動しだすと、数多くのお申込みをいただきました。
何人かとお見合いをして、あるさわやかな男性と交際になりました。とてもお似合いなカップルだと思っていました。
このままうまくいくのかな、とぼんやりと考えていたところ、しばらくして信子さんから交際お断りとともに婚活をやめると連絡がありました。
実際に婚活してみて、そのきれいな手がさほど男性と触れ合いたいと思わなかったことがわかったそうです。
一般的に、結婚には触れ合いは不可欠…そう思うと、信子さんは結婚しない人生を選択することを決意したそうです。
「私、ひとりで生活していくために、もっと仕事を頑張りますね。転職しようかな」
そう話してくれる信子さんは、晴れ晴れとした表情をなさっていました。
多様性から、選択肢の中から何を選ぶか~大事なのは自分で決めること。
「婚活したからわかったことがある」という人は、信子さんだけではありません。これまで何人かいらっしゃいます。
日常では気づかない、忙しい毎日であえて考えないことを、“非日常”である婚活で気づく。
結婚相手を探すことが目的の活動ですが、こんな意外な効果もあるのですね。
たった一度の、自分の人生です。
NHKが問いかけたように、結婚する人生もあれば、結婚しない人生もあります。
信子さんは相変わらずの美しい手で、生き生きと人生を楽しんでいると思います。
皆さんも、多様性の中にあるたくさんの選択肢の中から、自分で決めた自分の人生を楽しんで、納得して過ごしてほしい。そう思います。
文/村上れ以子(スーパー仲人士)