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SKINCARE】【COLUMN

2019.01.08

極寒&乾燥がつらいこの季節。サウナと温泉ミストで潤いを。

皆さま、明けましておめでとうございます。大阪長屋の古民家に暮らし始めて早二年。この二年で時間の流れ方や物事のとらえ方がじわじわと変わってきました。今年もそんな日々の暮らしの中で感じたことと美容について(まるで古民家暮らしとは関係のないことも多々ありますが…)、気の向くままに書いていきたいと思いますのでどうぞお付き合いよろしくお願いいたします。

寒い冬でも○○〇の心地よさで快感に

さて今回も突然ですが、「サ道」という言葉はご存知ですか? 「茶道じゃなくて?」という言葉がすぐさま返ってきそうだが、サ道なんです。その答えは「サウナ道」のこと。

僕がこの言葉を知ったのは、あるテレビ番組で紹介されていたタナカカツキ氏の『マンガ サ道』に出会った時だった。

タナカカツキ氏とは、あの「コップのフチ子」の生みの親であり、そのアイデアもサウナで思いついたという、年間300回以上サウナに通うサウナ中毒者だ。氏曰く、サウナには一種の中毒性があるそうだ。サウナと水風呂を繰り返して入るうちに、トランス状態に陥り、その感覚がなんとも気持ちがいいらしい。その快感をどこまでも追い求めるために突き詰めた、気持ちよくなれるサウナの入り方が「サ道」だ。「サウナなんて気持ちよさわからない。岩盤浴の方が断然好き!」と言われる方がほとんどだろう。僕も実はその一人だった。でもなんだか気になってそのマンガを読んでみると、突然サウナに行ってみたくなった。そして、ハイ、見事にハマりました、その快感に! まずは10分サウナに我慢して入る(体調には気を付けて)。そして体の芯まで熱々になって汗が噴き出してきたら、汗を流していざ水風呂に。あまりにもの冷たさに息が止まる。でもこれを乗り越えて肩まで浸かってじっとしていると、なんだか温かい衣につつまれたような感覚になってくるのだ。そのうち、気管が冷やされて吐く息がのど元で冷たく感じられるようになる。それぐらいになるまで浸かっていると、今度は脳と頭蓋骨の間に冷気が入ってくるのが分かる。脳が冷気に包まれる。これは今まで経験したことのない初めての感覚だった。頭がすっきりとして冴え渡る。なんだかすべてのことから解放されたような爽快感だった。ここまでくるのにだいたい5分ぐらいだろうか。そして体の芯まで冷え切ったらまたサウナへ。これを3セットほど繰り返す。そして最後は休憩スペースのデッキチェアに横たわってまどろむ(最近のスパは休憩スペースなどが至る所にあるのがうれしい)。そうするとすべての毒素が流れ出たような清々しさと、心地のいい浮遊感に満たされる。今までサウナなんて見向きもしなかったのにこんな気持ちのいいものとは思わなかった。それ以来スパに行くのが大好きになった。行くと4時間ぐらい居座ることもしばしばだ。サウナと聞くと男性のイメージが強かったが、実はそうでもなさそうだ。妻もサ道にハマってよく一緒に行くのだが(実はこのマンガを買ってきたのも妻だ)、話を聞くと女性の方が混んでるんじゃないかなと思うほど。まだ岩盤浴しかしていない方は、ぜひサ道もしてみてほしい。新陳代謝を高めるのは、体の内側から美しくなるためには欠かせないことだ。毛穴を広げたり、閉じたりを繰り返しさせるサ道は新陳代謝を高めるには最善の方法じゃないかと思う。

サ道の仕上げは、温泉100%の化粧水で

サ道の後に、もう一つ忘れてはならないことがある。それは保湿だ! サ道の時に限ってだけじゃなく、毎日の洗顔や入浴の時ももちろん大切なのは言うまでもなくなのだが。

 

以前、あるビューティアドバイザーの方に「肌はきれいだけど、全然水分が足りてないですね」と言われたことがある。脂性だとは思っていたが、美容に全く無知だった僕は、それが肌の水分が足りていないからだとはまるで知らなかった。そこで、敏感肌で保湿にすごく気を使っている方に教えてもらって使い始めたのが三朝みすと(200g ¥200・税別/三朝温泉旅館協同組合)だ。

これは、鳥取の名湯、三朝温泉を化粧水に仕上げたもの。三朝温泉は、世界でも屈指のランド含有量誇るラジウム温泉で、細胞を活性化させ、自然治癒力を高めるホルミシス効果を与えると言われている。温泉好きなら、美肌の湯としてご存知の方も多いだろう。温泉化粧水はよくあるが、これはそんな三朝温泉の源泉を100%使用して作られる。まさに温泉そのものだ。湯上りや洗顔後にさーっと顔全体にひとふきさせる。それはなんとも軽いつけ心地だ。温泉ではあるが温泉臭などは全くなく、肌への刺激などもまるで感じない。ナチュラルだけがもつ気持ちよさがそこにはある。きめ細かなミストで美肌成分が角質や毛穴の奥までじんわりと浸透していく。後はお手持ちの乳液などで軽くカバーするだけ。これをしてから頬を触るとなんだか指が吸い付くようなモチモチ感になった。なんだか湯上り肌みたいだ。繰り返し使ううちにおでこや小鼻のテカリや毛穴の黒ずみが断然なくなってきた。保湿の重要性を実感した瞬間だった。

 

サ道の仕上げにこの三朝ミストをするとまるで温泉にでも行ったかのような心地になる。おいしくご飯を炊くには、お米を研ぐとき、最初の水をミネラルウォーターにするといいというように、サウナでたっぷり汗をかいた後の仕上げの吸水は、天然温泉の化粧水でたっぷり肌に水分を吸水させたい。サウナと三朝ミストで内側からも外側からも美しくなるはずだ。いつか本場フィンランドのサウナを体験しに行きたい。そして、真冬の湖に飛び込む。今年叶えられるかはわからないけど、とりあえずは新年に思い描いた夢だ。

文・写真/楠井祐介