全86品から好きな色と質感を選べるなんて！の巻。

台湾がスキンケア重視であること、インポートメイクブランドが多いと過去に書いたものの、その一方OEMで鍛えた技術力を活かし、リーズナブルな価格帯のMIT（Made in Taiwan）ブランドが少しずつ増えてきた。デパートではインポートが、ドラッグストアの一部コーナーでMITが、というのが傾向である。

中国語で「精彩妳的美妝生活」（あなたのコスメライフを彩る）とコピーを掲げたSoloneもそのひとつ。独自の「ウォータープルーフアイライナー」で一躍有名になったブランドだ。確かにアイライナーも素晴らしいのだが(ご紹介は別の機会にするとして)、まず私が惚れ惚れするのはアイシャドウだ。

アジア人の肌になじむなんとも言えない色展開とマット、パール、サテン、ルースターの４つの質感が組み合わさって、なんと全86品展開。ドラッグストアにずらりと並ぶ姿は圧巻であり、この数はMITブランド随一。確実に自分好みの一品が見つかる仕組みである。

眼影(アイシャドウ) ／Solone　99台湾ドル（2018年9月現在の自社ECサイト価格。価格は変更になる可能性があります）　（写真左から）84番　金屬苺果（パール）、11番　蜜糖甜橘（ルースター）、47番　可可金莎（サテン）、48番　日落暖橘（マット）、7番　 粉橘花園（パール）、77番　夜燦橘金（ルースター）、36番　粉霧豆沙（サテン）、50番　夢幻漾粉（マット）というように、全色４文字熟語のようなネーミング付き。こちらで全86色のお試しムービーをご覧いただける。

また自社サイトでも全色の色味を紹介している。

写真でご紹介しているように同じ色合いで微妙にトーンや質感がこれだけ幅があるのが、すんごいところ。いずれもベージュピンク系だが、塗ると違う。見事に違う表情を見せる。

マットは馴染みの良い色を、サテンは濡れたような艶やかな上品さを、パールは夜空のような燦きを、ルースターは粒子の異なる光が華やさを目元にプラスしてくれる。これだけ同系色が揃うとグラデーションも簡単につくれるし、上まぶたと下まぶたで質感違いにして奥行きを出すことも可能。伸びもよく、誰でもメイク上手になれるアイシャドウなのである。自分色を探せる楽しさもあり、薄づきでしっかり質感が出て、１品約400~500円。すごーーくお買い得ではありませぬか！

楽しさはこれだけに終わらない。このアイシャドウは１品ずつプラスチックのケースに入った単品販売が主。選んだカラーを別売りのパレットに自分でセッテイングして使う。４色用から24色用パレットまで大きさが揃い、自分だけの色合いのアイメイクコスメがつくれる。

このパレットがまたかなり可愛いのだ。写真ではご紹介できなかったが、私は黒地のシックなHello Kittyの限定パッケージを愛用している。(普段は娘たちの通う学校と幼稚園の方針もあってキャラクターものは使わないのだが)メイクのときにちらりと会えるKittyのかわいさったらない。

他にもドラッグストア別にコラボパッケージなどもあるので、ぜひ台湾旅行の際はドラッグストアを覗いてみていただきたい。Solone限定Kittyアイテムの他も、なかなかのハッピーパッケージ揃い。大人の女性も興奮必至でござる。
(文責・MAO IKEDA)

女性っていいですよね。自己表現の手段が豊富なんですもの。極端に言えば女性は自分をキュキューッと磨けば、お姫様にだってなれる（男はがんばっても王様にはなれません。ハイ）。

Soloneのアイシャドウを使うことはテーブルいっぱいに広がった数々の料理を、好きなだけ時間をかけ、好きなだけ食べられるというお姫様の幸福感に近いのかも。自分だったらそんな気持ちで悩みまくり、うっとりしながら使うんだろうなと頬杖をついてぼんやり思いつつも、隣で妻はそれを1秒も悩まず、迷わず、使うや否や、さっとさやにおさめる。まるで石川五右衛門の斬鉄剣（ざんてつけん）よろしく。これも一つの自己表現手段なのだと思ったのでした。
(文責・omijika mame)