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MAKEUP】【COLUMN

2019.10.31

人生が変わるファンデーション! コンプレックスを解消すると前を向ける。

こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ!

シミも肝斑も赤みも……肌色悩みを消してコンプレックスをdelete

肌がキレイに見えることに絶大な価値感を見いだす日本女性がこだわるメイクアイテムといえば、ファンデーション。「カバー力は外せないけど、厚塗り感は嫌」「素肌っぽい仕上がりだけどシミも毛穴も隠してツヤも欲しい」などと、ファンデの開発者からすると一見相反する無茶な要望をする。それらを一品でかなえるために、各メーカーがしのぎを削って開発した結果、ベースメイク全体の質のレベルはぐんぐん上がり、一品でなんでもできる優等生ファンデーションが生まれている。

 

なかでも最近目立って精彩を放っているのが、カバーマークのベースメイクだろう。

カバーマークといえば、ファンデーションの老舗中の老舗。50歳以上なら舞台メイクやアザや傷痕などを隠すファンデーションとしても知られる超ロングセラーのベーシックフォーミュラを思い浮かべる人も多いはず。日本人の肌色の悩みを研究し、独自路線で開発を続けているのだけれど、何が魅力って、優等生というより一点に秀でた個性派であること。目的がはっきりしていて、しかもそのレベルが突出して高い。

代表的なのが、ベーシック フォーミュラのDNAを受け継ぐカバー力と同時に艶も与えるクリームタイプのファンデーションカバーマーク フローレス フィット(全10色 ¥7,000・税別)、レフィル(¥5,000・税別/ともにカバーマーク)

肌の悩みが深いほどベースは一点に秀でた「スゴ技」系をチョイス

フローレスフィットはとにかくカバー力が素晴らしい。たとえば両頬に幅広く出る肝斑は、コンシーラーではどうしても厚塗り感が出てしまうけれど、この製品はカバー力とともに艶が出るため自然に隠すことができる。

私が病院などで抗がん剤中の方を対象に開催しているメイクセミナーでは、両頬の肝斑が濃くなるという悩みがとても多い(私も経験したが、抗がん剤によっては肝斑がとても黒くなることがある)。肌の赤みが気になるという方もいる。そんなとき、フローレスフィットを試してもらうことがある。気になる部分に重ねづけした瞬間、肌の悩みが鏡の中からすっと消える。そのときの驚きに満ちた笑顔を見るとこちらまで嬉しくなる。肌の悩みが解決するだけで、下を向きがちだった顎の角度も上がる。伸びがよく顔全体はスポンジで薄く延ばせば自然なツヤ肌に仕上がるのも魅力のひとつ。一品で使い分けができるのだ。

ファンデーションひとつで人生が変わることだってある。

そういえば以前、このファンデーションが付録についた雑誌を「割安だから」と7冊買った知人がいた。彼女の素肌は長年の日焼けでくすみと毛穴が目立つようで、「これなしでは外に出られない」とも言っていた。大袈裟かもしれないけれど、健康な人でも治療中の人でも、「これさえあれば」、というものを持っていると、コンプレックスを気にせず前向きに生きていけるもの。

標準的な肌色であれば新色のFR20番がなじむと思う。私は化粧ポーチにレフィルを入れ、シミや目の周りのくすみ隠しとしても重宝している。

肌の悩みになんとなくではなく、しっかり応えてくれるファンデの存在は、本当にありがたい。

文・写真/山崎多賀子(美容ジャーナリスト)