食に美容、文化にマナーとあらゆる方面に知識と知恵を持つ吉田さんが、コスメをちょっと違った方向から見つめます。「え、そんな使い方もありなの⁉」という目からウロコのコスメの裏技のはじまり、はじまり~。
初めて使うファンデーションやアイシャドウ、チークって、ほどよい感じがわからずに「あっ、つけすぎた!」ってことは、ありませんか? 私は、あるある。さらには、大好きなロックバンド「ボン・ジョヴィ」や「クイーン」を聴きながらのメイクは、鏡をちら見して、あとは踊る?集中できない!特に昨年、「クイーン」の伝説を映画化した、大ヒット映画「ボヘミアン・ラプソディ」を観てからというもの、We Will Rock You、We Are The Championsを、以前にも増して聴くようになり、朝、気合を入れるにはいいんだけど、時々メイクをしくじってしまう。ポンポンチークは、We Will~では、やばいことに。ここで、薄くしようとすると、あわただしい時間帯ゆえ、あせる、失敗する、ロックのテンションがクールダウンできないので動作が粗い?と三重苦。なので、もう調整は外出してからにしようと、潔く諦めます。
でも、このほうが、いいのですよ、みなさま。だから、お伝えしたいのです。ちなみに、この原稿も、We Will Rock You 、We Are The Championsを聴きながら書いていますが、大丈夫、落ち着いています。踊ってません(笑)
なぜ、時間をおいたほうがいいのか、それは肌になじみ、大丈夫かもという判断が落ち着いて(笑)できるという理由もありますが、皮脂くずれなどの化粧直し以外は、肌をできるだけさわりたくないから。1度は仕上がりまでいったのですから。いじると、うまくいかないこと、多いでしょ?お直し(調整)は、パフで顔全体をたたいていきます。こうすると実は、艶も出るんですよ。余分なファンデーションや皮脂が、パフに吸収されていく感じ。
裏技2.濃すぎたアイシャドウは指先を使い調整、チークの調整はコットンを使うことも。
以前の裏技で、私はパウダーファンデーションをパフで塗る習慣がありますと、書いた通り、いまもパフを使っています。そして化粧直しもパフ。でもね、細かい部分→眉の上のテカリ、小鼻、口のまわりはスポンジが使い勝手がよいので取り入れますが、あとはパフ。
余分なファンデーション(チークも)や皮脂が、パフに吸収されていく感じが好きだから。濃すぎだアイシャドウは、指先でトントンと、なじませるようにしながらとっていきます。チークは状態によっては、コットンで優しく、なじませています。そのあと、パフを使うこともあります。どれも、外出先のお化粧室でこっそりね、やってます。
パフは厚みがあるものがベストです。フェイスパウダー用の薄いパフは、私はお直しには選ばない=NGです。へにゃ?っとして、使いづらいのです。使い慣れたもの→何度か洗っている状態のほうが、感触がよりしなやかでフィット感がいい=粉含み(ここでは肌に余分なもの)もいいと思います。
メイクをするときのパフ選びのポイントを。毛足の長いものは、ファンデーションを含みやすく、カバーしたい部分にしっかりフィットするのでおすすめです。反対に、毛足の短いものは、フェイスパウダーなどの艶を出したい時におすすめします。
お直しでも長年愛用しているのが、大きめのサイズで顔(ほお)にのせやすい、資生堂パウダーパフ123(¥600・税別/資生堂)。これは、袋の裏に粉おしろい専用と書かれているので、フェイスパウダー専用なのですが、ファンデーションの付き具合の調整に便利。やや艶感のある仕上がりになると、気に入っています。フェイスラインと首に国境が出来たときにも、なじませやすいと思います。洗っても縮まない、形くずれしにくい、しなやかさキープ!優れものです。ほかには、カネボウ、コーセーなどのフェイスパウダー用パフは、どれも品質が優れているので、大きさや持ちやすさで選んではいかがでしょうか? 私は、この資生堂のパフを入れて持ち歩くケースをずっとさがしていましたが、昨年、スタバでもらったステッカー入りの缶が、いい感じにおさまりました。持ち歩きに便利です。大きいけれど、薄い缶だから、これがいちばん。
文・写真/吉田ゆう子