不安やイライラを感じやすい今だからこそ効果が実感できる「CBD」。
ここ数年、「CBD」という言葉を聞きませんか?耳にする機会が増えました。「CBD」とはどうも麻に関係しているらしい…というイメージから、誤解を生んだり偏見を持たれたり。それが含まれた化粧品も発売されているのですが、なかなか広まりにくいという現実も。そこで、どういった商品でどうして注目されるようになったのかを、ヘンプへの見識が深い那奈なつみさんにうかがいました。
「CBD」とは、麻から抽出される栄養成分の一種。
――「CBD」について教えてください。
「麻(ヘンプ)から抽出される『カンナビノイド』と呼ばれる栄養成分の一種で、植物が自分の身を守るファイトケミカルを応用したものです」
――サプリメントとは何が違うのでしょうか?
「サプリメントは腸から吸収されて数週間~数か月かけて身体の細胞を修復するのに対して、『CBD』は人間の身体の中のECSといわれる身体調整機能(動作や反応、食欲や睡眠などの生体系機能のバランスをつかさどる)を活性化して脳内の受容体に間接作用するので、そもそものメカニズムが違います」
女性特有の悩み、浅い眠り、モヤモヤなどの症状の人にCBDはおすすめ。
――どういった方におすすめですか?
「病気でもないし、病院に行くほどでもない、でもなんとなく調子が良くないといった、体のバランスを整えたい方に取り入れて頂きたいです。CBDはホメオスタシス(神経系・免疫系・ホルモン系)の機能をサポートして身体の調整機能のバランスを保つのに役立つものなので、女性特有の悩みや、眠りが浅い、なんとなくモヤモヤする、イライラする、といった症状の方にもおすすめです。また、お薬ではないので副作用もありませんし、他のお薬と併用することも問題ないのも利点です」
タイプ別に作用の差があります。
――「CBD」といってもいろいろなタイプがあると聞きました。どのように使い分けたらいいでしょうか?
「オイルやカプセル、ロールオンやチョコレート、吸引タイプなどがあります。
オイルを服用するときのコツはすぐに飲み込まずに、口の中で30秒ほど含ませること。そうすることで口内のからしっかり吸収させることができます。使用量は濃度によって異なりますが、3~20滴を一日1~2回程度で大丈夫です」
本来の自分らしさを取り戻すよう取り入れて。
――最後に一言お願いします。
「生命を維持するための調整機能は老化やストレスによって低下してしまいます。その低下によって起こる、様々な身体の変調や症状を少しでも緩和するべく、基本的なバランスの良い食事・質の良い睡眠・精神的なリラックスを心がけながら、『CBD』をうまく生活の中に取り入れることで本来の自分らしさ、を取り戻せるようにしていただけたら幸いです」
薬ともサプリメントとも違う、それでいて基本的な身体機能や心の面にしっかりと作用して効果を感じられるものなので、これからの時代にますますフィットすることを実感。
まだまだ難しい側面も否定できませんが、それでも世界中でこれだけ受け入れられ、こうして日本でも展開している状況を鑑みると、やはりその効果効能に注目が集まるのは必然なのかもしれません。現在、都内では新宿伊勢丹ビューティーアポセカリー、Biople by Cosmekitchenなどでお取り扱いがありますので、実際に手に取って相談してみるのもオススメです。
画像提供・取材・文/青木奈穂