COSME DE NET

FOLLOW US

  • .&cosme
  • .&cosme
  • .&cosme

Inner Care】【COLUMN

2019.05.22

ヨレヨレの心にならないために。

みなさん、こんにちは。
大竹稽がお送りする「禅の美容室」。

五月になりました。薫風の季節ですね。都会ではあまり風の匂いの変化を感じられませんが、田舎ですと、風にのってくる自然の香りに癒されます。

さて、今回から、横須賀にあります満願寺のご住職、永井宗直和尚に登場していただきます。永井和尚には、『無心のすすめ』禅の坊さんもぼやく。そして学ぶ』 など、たくさんの著書があります。

ここでは、書籍では編集上どうしてもカットされてしまう、永井和尚の人柄や趣味なども交えて、「心を美しく保つコツ」をお伝えしますね。

抵抗する気持ちが心をヨレヨレにさせる。

「心って見えないよね。見えない心でもんもんとするより、自分がどのように行動しているかを振り返ってみるといいですよ」

 

「心を見せてください」と聞かれて、あなたはどうしますか?

これこそ、一休さんと屏風の虎のトンチ話のキモですね。屏風の虎によって動かされ

るものは、縄(縄でしばってくれと一休さんは殿様に無理難題だされます)ではなく、

私たちの心なんですよね。

 

そのような私たちの心、手にすることはできない心は、行動に表れる、というところでしょう。そして、私たちが日々、どのように行動しているかが、心に影響するんですね。

嫌な仕事をさせられているとき、心もイライラしています。

楽しい時間を過ごしているとき、心も楽しんでいます。

心の美しさ、ハリのある心を持つコツを伝えるのが、このコラム。で、和尚はどのように行動しているのか、そしてどのように、心の若さを保っているのか? そこんところが大事ですよね?

「面倒なこと・苦手なことを受け入れてしまうんだよ。『いやだいやだ』と、面倒に抵抗ばかりしていると、あなたの心がヨレヨレになってしまいますよ」

『必ず達成』という目標を立てない!

面倒って、あなたにとってどういうものですか?

「面倒は面倒くさい。できれば、面倒はさけたい」

「相手に面倒をかけたくないし、自分も面倒をかけられたくない」

「面倒はムダ!」

さて、これまでの禅僧たちにも共通している話があります。それは……

 

「面倒はかけ合うもの」

 

永井和尚も同じですね。ただ、この先から、ぐっと気楽で楽しい話になっていきます。

「でもね、『必ずやらなきゃ』なんていう気持ちでいても、心がシワシワになってしまうよね。心はつねに、フレッシュでいよう。大きな目標ではなく、小さな目標を大事にする。自分が一つ、がんばれば達成できる目標、これまでよりもう少し頑張ろうという目標、それが小さな目標だよね。小さな目標は、きっとあなたの一日を、豊かにしてくれますよ」

 

面倒なことから逃げない。勝手に「やらない」「できない」と決め込まない。

あなたにできる小さな目標。それを続けていきましょう。ある日、振り返ってみると、あなたは、とてつもないことを達成しているはずです。

 

さて、次回は「ワクワクする心」についての話を紹介しますね。

文・写真/大竹稽(思想家、教育家)