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Inner Care】【COLUMN

2018.11.14

画(え)になる。

みなさん、こんにちは。今日はどんな一日になりそうですか?

大竹稽がお贈りする「禅の美容室」。

「忙中に閑あり」、心がなくなりそうなほど忙しい日々に、ほっとたたずむ瞬間をお届けできますように……。

今回の和尚は、下町全開、東京都台東区三ノ輪(さきほど、『三ノ輪』があのテレビ番組で特集されていました)にあります月洲寺の河又宗道和尚。身体も笑顔も弾けちゃう和尚です。「画(え)になる人」をテーマに全三回、お話いただきます。

「吉縁会」をご存知ですか?

河又和尚とのご縁は、吉縁会にありました。

「お坊さんがボランティア運営。お寺で安心して出会いの輪を広げませんか?」をキャッチフレーズに、和尚さんたちが結婚のご縁をつないでいます。ありていにいいますと、ビジネス・営業・売上げとかいっさい関係ナシ、仏様が赤い糸を見つけてくれる、そんな婚活イベントなんです。

画にならない男性参加者たち。

お寺ですから、パーティー会場のようなワイワイできる華やかさはありません。でも、お寺の本堂には厳かな華やかさがありますよね。

さて、そんな会にあなたはどのような装いで参加しますか?

そして、男性陣はどのようなナリで来ると思いますか(いや、来て欲しいと望みますか)?

「そりゃぁ、わたしだっていつもより頑張って身なりをきれいにするんだしねぇ」

お気持ち、当然のものです

ところがどっこい、画にならない男性参加者がいるんですよ……。

首と耳にギラつくシルバーアクセサリー! ロッカー主張ですか?

デカい文字が踊るティーシャツ! その主張を女性に受け入れろとでも?

あげくのはてに……

半パン! そのすね毛、お不動様に焼き払ってもらいますが、いいですか?

「ありのままにもほどがある!」「しっかりしろ、男ども!」

と和尚たちにカツを入れてもらいたい男性参加者たち……。

ねぇ……。

さて、大事なのは「画になる」という心配りなんですよね。「画」になるその場にはあなたがいます。そのとき、あなたはどのように振る舞いますか?

『画になる』人に。

「『画になる人』という心構えは、わたしの師匠である虎渓山(こけいざん)萬仭軒(ばんじんけん)老大師(ろうだいし)から受けついだ美しさの秘けつです」

と河又和尚。

手に負えない吉縁会参加男性(少数ですよ)は、「いつものアリノママの自分」なんて、トンチンカンなこと考えているから、画にならないんですね。

「その場、その時には一連の流れができています。茶道や華道でも、その一連の流れがさりげなくできていることが美しいんです。お墓参りに、ハイヒールを履いてぎょうぎょうしい服装で来たら画になりませんよね」

お肌や髪にツヤがあるだけでない、立ち居振る舞い装いにもツヤがある。それが本物の美人なのでしょうね。

お寺の中、電車の中、海水浴場、レストラン、どんな場にも「画になる」あなたがいる。そんなあなたに出会えると思うと、わたしも(だれでも)わくわくしちゃいます。