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COLUMN】【HAIR CARE

2020.05.25

まつげ育毛はノーマルケアの時代に。

マスクの時代、見えるパーツが少ないからこそ、まつげの重要性がアップ!

「初対面での相手の印象は、目で決まる」そんな時代になっていく…鏡に映った自分のマスク姿を見てしみじみと考えます。

大きさや形、色、両目のバランスなど印象を左右するポイントはいろいろあるけれど、目の印象を決める上で、とても重要なのが“まつげ”。まつげが長く、上向きにカールしていれば、それだけで目がぱっちり大きく見え、華やかな印象になり、下向きにかぶされば、憂いを帯びた印象になるなど、まつげが目もとの表情つくります。

しかし、まつげも髪と同様に、加齢や日頃の習慣などによって、本数が減ったり、細くまばらになったりと、影響を受けます。

“マスク時代”の今、知るべきは、まつげの正しい知識とケア法! 東京・表参道にある、松倉クリニック&メディカルスパの田路めぐみ先生に詳しくお話をお伺いしました。

田路(たじ)めぐみ先生 医師 東京大学医学部卒業後、大学病院や公立病院勤務などを経て「松倉クリニック&メディカルスパ」勤務。専門は皮膚科、形成再建外科、抗加齢・予防医療。クリニックでは育毛外来も担当。従来の治療や薬の処方だけではく、栄養や生活指導、ホルモンやストレスまで考慮した、総合的な育毛治療が評判を呼んでいる。著書に「東大医師が教える最強の育毛革命」(集英社)
■松倉クリニック&メディカルスパ 東京都渋谷区神宮前4-11-6表参道千代田ビル9F https://www.matsukura-clinic.com/
田路(たじ)めぐみ先生 医師 東京大学医学部卒業後、大学病院や公立病院勤務などを経て「松倉クリニック&メディカルスパ」勤務。専門は皮膚科、形成再建外科、抗加齢・予防医療。クリニックでは育毛外来も担当。従来の治療や薬の処方だけではく、栄養や生活指導、ホルモンやストレスまで考慮した、総合的な育毛治療が評判を呼んでいる。著書に「東大医師が教える最強の育毛革命」(集英社) ■松倉クリニック&メディカルスパ 東京都渋谷区神宮前4-11-6表参道千代田ビル9F https://www.matsukura-clinic.com/

ビューラー、マスカラ、エクステ…まつげメイクがダメージの原因。

日本人を含むアジア人のまつげは欧米人に比べてカールアップ角度が小さく、本数も少ない傾向があります。一重や奥二重の人の場合、まぶたがまつげの生え際にかぶさり、さらに短く見えてしまうということも…。なんとかしたいと、ビューラーでぐいぐい上げ、マスカラを重ねたり、つけまつげやエクステなど、あの手この手で頑張っていますが、このがんばりが、かえってまつげにダメージを与えている場合も少なくありません。

「ビューラーやホットビューラーの力や熱、マスカラを落とすときのクレンジングの摩擦などのほか、つけまつげやエクステ、そして二重をつくるアイプチのノリによる刺激もダメージの原因になります。

また、ものもらいや花粉症による腫れ、流涙などによる炎症も、まつげの育毛に影響があると考えられます」と田路めぐみ先生。

「マスクだと目しか見えない」と、さらにまつげメイクに力を入れる人が増えそうですが、ビューラーのゴムはきちんと交換する、力まかせにカールしない、クレンジングはアイメイク専用のものでやさしくオフするなど、普段からまつげに負担をかけないように習慣化することが大事です。

まつげも育毛!目もと周辺のスキンケアはこすらず、のばさず。

まつげにも頭髪と同じく毛が成長し生まれ変わる毛周期があります。2013年に資生堂が発表したデータによると、頭髪の毛周期が3~6年なのに対し、まつげは約4か月。成長期期間も38日と短いのが特徴。また、まつげの成長スピードが速いほど長いという知見もあります。

「毛を作る毛母細胞や、それを養う皮膚の部分にダメージが生じれば、毛の成長は悪くなります。毛が伸びるために、勢いよく細胞分裂(代謝)が行われますが、ものすごくエネルギーや栄養素を必要とします。それを運ぶ血液が届かない、血流が滞っている状態は成長を阻害します」(田路先生)

血行促進のためにはマッサージも効果的です。

「一般的な顔のリンパマッサージなどは、血行・リンパともに循環を促し、毛の成長にもよい作用があります。目のクマや疲れがある時は、マッサージや温タオルで循環をサポートするとよいでしょう。ただし、目周りは非常に皮膚が薄く、強くこするとしわやたるみ、場合によっては色素沈着の原因になることもあります。こすらず、のばさず、マッサージ用のクリームなどをうまく取り入れ、ツボ押しのように皮膚の負担を少なくして行うようにしましょう」(田路先生)

まつげ美容液でお手入れをしているからと安心しないこと! 健康なまつげを育むための、目もとの肌のお手入れもしっかり行いましょう。アイクリームなどで日々の乾燥ケアはもちろん、これからの季節はサングラスをするなどして紫外線対策も忘れずに。

 

写真提供・取材・文/小林賢恵