髪の分け目が老けて見えるポイントに!?
“この人、ちょっと老けっぽいな”。人を見て、そう感じる瞬間ってありませんか? 実はそれ、髪型が大きく関係しているんです。大人女性から絶大な信頼を寄せられている美容師、『SHEA. 』佐藤幸治さんに、髪型における老け見えポイントを聞いてみました!
地肌が見えると、疲れた印象に見える。
――髪型で老けっぽく見えたり、疲れた印象を与えてしまうことがある気がします。なにが原因なのでしょう?
「髪がパサついていたり、ツヤがなかったり。これらが疲れた印象を与えてしまうのは、もうご存知でしょう。でも、あまりみなさんが意識していないけれど、もっと老けっぽく見えてしまうポイントがあります。それが“分け目”。分け目がしっかりついていると、当然地肌も目立ってくるのですが、ヘアスタイルにおいて、地肌が際立つと途端に寂しく、老けっぽい印象になってしまいます」
エイジングポイントをカバーすることが、若見えへの第一歩。
――“分け目”! それは盲点でした。
「僕は、分け目や生え際など、地肌が目立ちやすい部分を “エイジングポイント”と呼んでいます。このエイジングポイントをいかにカバーするかが、若々しいヘアスタイルづくりの最重要課題です。
分け目がつきすぎていたり、生え際が見えたり、前髪がこめかみあたりで割れてしまうと、地肌が目立つだけでなく、生えてきた根元の白髪も丸見え状態。それを隠すためにもエイジングポイントを見せないヘアスタイルを心がけていただきたいです」
――“エイジングポイント”のケア、具体的にはどんな対策がありますか?
「美容室では分け目がつかないように、ふわっとレイヤーの入った髪型をオーダーするといいと思います。自分でできるスタイリングのコツとして、「前髪の割れを防ぐふんわりバングの作り方」を教えますね。
まず、用意いただきたいのがマジックカーラー。だいたい28〜32mmの太目がベスト。100均に売っているもので十分です」
カーラー2本で、あっという間にふんわり前髪に!
――マジックカラーをどんな風に使うのですか?
「朝、メイクを始める前に、サクッと巻いてほしいんです。①髪が乾いた状態で、前髪を生え際から横位置に1本、根元までぐるっと巻きます。②2本目はその上に、同様に根元まで巻き込みます。これでOK! この状態でメイクにとりかかってください。
5〜10分も巻いていればクセがつくので、メイクが終わったらカーラーをオフ。ふわっとしたワンカールができ、そこにソフトスプレーを軽くふきかけます。これで前髪の割れや、分け目が目立たず、ふんわり感が1日中キープできます」
――朝のメイク時間にできるなんて、とっても手軽でいいですね!
「年齢とともに、トップのボリュームが失われ、前髪もぺたんとしたり、割れてしまいがち。そんなエイジングポイントに、ふわっとした華やかさをプラスできれば、見た目の印象もグッと明るく、フレッシュな雰囲気を演出できます。ぜひ試してみてくださいね」
分け目をつけず、エイジングポイントを極力カバー。これが若見えヘアの鉄則。
早速マジックカーラー買いに行ってきます!
写真提供/佐藤幸治 文/井上幸子