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FEATURE

2018.11.19

Vol.1 セラピストがオーガニックコスメを本気ですすめる理由。

.&cosmeの記念すべき初回の「特集」は、自然由来の成分を中心に配合したオーガニックコスメについて。ということで、オーガニックコスメを愛用し、自身のサロンを持つ3名のセラピストの「corpo e alma」の小松ゆり子さん、「Terme Felice」の東福由香理さん、「Healing Salon SOMI」の生田和余さんに集まっていただきました。現役のセラピストとして活躍し、プライベートでも仕事でもオーガニックコスメを愛用する3名がオーガニックコスメの魅力を話します。全4回の特集をお楽しみください。

(右)小松ゆり子(こまつ・ゆりこ)さん 45歳 セラピスト歴:15年

南青山のプライベート・アトリエ「corpo e alma(コルポ エ アルマ)」を主宰するパーソナル・セラピスト。レコード会社のプロモーターとして働くうちストレスケアの重要性に目覚め、セラピストに転身。世界各地の自然療法を学ぶ。現在は、セラピスト向けのセミナー、講演などにも活動の場を広げている。(WEBサイト:http://yurikokomatsu.com/)

 

(中)東福由香理(とうふく・ゆかり)さん 34歳 セラピスト歴:13年

代官山に本店を構えるオーガニックサロン「Terme Felice(テルメ・フェリーチェ)」ブランドプロデューサー。10代から百貨店に入っているブランドコスメに興味を持ち、セラピストを目指す。近年は、スキンケア商品開発やセラピスト育成などを中心としながら、セラピストとして施術にも携わり続けている。(WEBサイト:http://tfdbeauty.jp/

 

(左)生田和余(いくた・かずよ)さん 43歳 セラピスト歴:12年

化粧品、広告、舞台演劇などの仕事で多忙な20代を過ごしたのち、心身の不調を改善するためにアロマテラピーやヨガ、自然療法を学ぶ。現在は、世田谷・桜新町に「Healing Salon SOMI(ヒーリングサロン・ソミ)」を構え、オーガニックコスメを使ったトリートメントを行うほか、スキンケアのレッスンも開催。(WEBサイト:http://so-mi.jp/

そもそも「オーガニックコスメ」って?

東福 おおまかに言うと、有機栽培された植物由来の化粧品です。欧米にはオーガニック化粧品の認証もあります。

生田 国際有機認証機関「ECOCERT」とかフランスの「COSMEBIO」、ドイツの「demeter」、アメリカの「USDA」などですね。ただ、一概に「オーガニックの認証を受けているものがよい商品、受けていないものはよくない商品」とは言えません。認証を取るのにもお金がかかるので、価格をあげないために認証を取らない、というケースもありますから……。

東福 オーガニックの認証を受けていなくても、基準と同等あるいはそれ以上に安心・安全にこだわって製品をつくっているブランドもたくさんあります。

小松 野菜でも、有機で育てたからといって必ず有機JAS認証を取っているとは限らない、それと同じようなことがコスメにもあるということですね。

オーガニックコスメのおすすめポイントは?

東福 サロンで効果を実感したオーガニック製品があれば、自宅でもお使いいただくようにおすすめしています。「何度か通ううちに、繰り返していた肌荒れが収まった」というお客様もいらっしゃるのですが、日々のケアも変えていくことでお肌の変化をより体感しやすくなりますね。

小松 サロンでトリートメントするときはもちろん、自宅でお使いになられるときも、お肌の様子を見ながら適切にアイテムを使いわけることが必要です。オーガニックコスメに「やさしい」というイメージを持っている方もいらっしゃるかもしれませんが、なかには反応が強く出てしまうものもあって、「毎日同じものを使い続けていればいい、というものではないな」と感じています。

生田 日常のケアに取り入れるときは、使い勝手のよさもポイント。オーガニックコスメは素朴なものも多いので、肌への馴染ませ方や容器の扱い方にコツが必要なこともあって、はじめて使う方は戸惑われるかもしれないなと思うことがあります。

小松 純粋に、使っていて気持ちよかったり楽しかったり、というのは大事かも。

東福 「香りがいいから使いたくなる」とかでもいいと思うんですけど、習慣にきちんと取り入れられるかどうかは重視しています。成分が充実していても、うまく使えないものはだんだん使わなくなってしまいますからね。

オーガニックコスメは扱いが難しい、という印象も……。実際は?

小松 「オーガニックコスメだから扱いが難しい」ということは特にないと思いますよ。

東福 品質をなるべく維持するためにも、ジャータイプのクリームやジェルは直接指で取るのではなくスパチュラを使うとか、直射日光が当たる場所には保管しないとか、消費期限内に使い切るとか、基本的に注意しなければいけないところはそのぐらいじゃないでしょうか。

小松 「ブルーのボトル、色がきれいだから……」なんて窓際に置いていたりすると、あっというまに劣化してしまいます。でも、オーガニックではない化粧品でも直射日光や極端な高温多湿はNGだから、やっぱり特別なことではないですね。

生田 「変質が心配だからなんでも冷蔵庫にしまっている」という話をときどき耳にするんですが、冷蔵庫から出したときに温度変化で結露してしまうこともあるので要注意です。特に「保管は冷蔵庫で」という指定がなければ、直射日光が当たらない室内の涼しいところ、たとえばドレッサーの引き出しなどに保管するのがいいんじゃないでしょうか。

小松 自宅でしばらく使わないまま保管してあったアイテムを使うときは、分離していないか、香りが変化していないかを確認したほうがいいですよね。

生田 酸化したものは、どんなケミカルなアイテムより肌に対するダメージが大きいですから……。

小松 「オーガニック」ということを、看板として信用しすぎないことも大事なのかな。

東福 オーガニックコスメは売っているお店が限られるけど、そのブランド、その商品をほんとうに気に入って扱っているサロンやお店であれば、商品の管理もしっかりしているし、疑問があれば扱い方を理解しているスタッフに訊くこともできる。そういう意味では、安心して購入できるアイテムだとも言えます。

生田 信頼できるサロンやショップ、信頼できるスタッフから買うというのが、オーガニックコスメと上手に付き合うポイントなのかもしれませんね。

オーガニックコスメ歴10年以上のみなさんは、どこに魅力を感じていますか?

生田 欧米のオーガニックコスメには職人さんが手づくりしているようなものもたくさんあって、つくり手さんの個性が出るのがおもしろいなと思います。「その人にしかつくれない」というものがあるんです。

東福 オーガニックコスメって、感性で選ぶユーザーが多いし、つくる側も感性で仕事をしているところがあるんじゃないかな。しかも、その瞬間の感覚でつくっていく。以前、あるつくり手さんにリップクリームをつくってもらったんですけど「ごめん、レシピをメモしてなかったから、もう同じものはつくれない」と言われたことがありました。

小松 そういう意味では、アーティストに近いなと感じます。去年と今年でテクスチャーがぜんぜんちがうということも当然のように起こるし、卸業者さんはたいへんだろうな、と思いますけど……。

東福 そういうことも含めて「オーガニックコスメはそういうもの」と思えるようになってくるんですよね。

小松 オーガニックコスメのつくり手さんとセラピストの関係は、食材の生産者と料理人の関係に近いかもしれません。「今年の夏は暑すぎたから生育がよくない」とか「台風の影響で収穫量が少ない」ということもあるし、いつでも同じ規格の食材が決まった数だけ手に入るとは限らないじゃないですか。でも、つくり手がいいものを届けようという努力を惜しまず、受け取る側が「工業製品ではないのだから、多少のバラつきはあるもの」と理解していれば問題ない。

生田 個人でハンドブレンディングしているつくり手さんには、月の満ち欠けや星の巡りなど自然のリズムにも意識を向けていて「エネルギーを入れられないから、いまはつくれない」と言う方もいる。オーガニックコスメは原料も植物ですし、自然の摂理のなかでつくられているんだなぁ、と感じます。使用感のよさや効果実感だけではない、オーガニックコスメの魅力ではないでしょうか。

 

Vol.2からは、今回登場いただいたセラピストおひとりおひとりにフィーチャー。オーガニックコスメとの出合い、オーガニックコスメの魅力、おすすめアイテムなどをご紹介します!

写真/細川葉子 取材・文/久保加緒里 撮影協力/Terme Felice 代官山本店