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COLUMN

2020.01.12

信頼する人に裏切られ不眠症、土色の肌に…救ってくれたアノ「ナイトクリーム」。

生きていれば、楽しいことばかりじゃなくて、ストレスまみれの日もありますよね。

心ない人からの攻撃を受けて身も心もくたくた、髪も肌もパサパサになって。

もちろんわたしもそんなことを山のように経験しましたが、闘わずしてここまできました!その陰の立役者がコスメです。これまで支えてくれた、わたしにとって名品コスメをご紹介します。みなさまの心も支えてくれますように、願いを込めて。

コスメは、わたしの心を励まして整えてくれる「処方箋」

自分の性格をひとことで言うならば「お人好し」でしょうか。信じやすく騙されやすい。

「その人とあなたは違うの。熱帯魚と深海魚なんだから、コミュニケーションとれなくて当たり前。さっさと忘れるのよ」。これ、ある人が落ち込むわたしに、かけてくれた言葉です。その言葉に納得するも、すぐに忘れられないですよね。気分が落ち込み、眠れない、食欲がなくなる。それなのに、ドラッグストアには自然と足が向いて‥あぁ、わたしは根っからのコスメ好きなんだと実感します。コスメは、わたしの心を励まして整えてくれる「処方箋」。

スケジュールキープ1か月が突然白紙に!? 腹が立って眠れない……メイク落とす気力なしで肌は日々くすんで土色に。

大人の女性に向けた雑誌編集部でライターをしていた時、おとなりにある別冊編集部の女性編集者から旅の雑誌を出すから、メインライターでお願いしたいと依頼を受けました。そして、スケジュールを1か月、空けて欲しいと。もちろんわたしは、ほかの雑誌の仕事は控え、旅行会社での文化講座4日間の講師の仕事のみの状態でスタンバイ。なのに、まったく連絡がない。実はその雑誌の企画は決定していなかったのです。そして、会議で見送りに。そのことを告げるための女性編集者からの電話には謝罪の言葉はなく「どうもすみませんね、私もフリーの編集者だからどうすることもできないの」という、最低の終わり方。わたしのスケジュール、どうしてくれるの!もう、怒り爆発。

怒りを抑えることができなくて、夜、眠れない日が続き肌コンディションは最悪。さらに、メイクを落とさずに朝まで。肌に汚れが残ったまま。鏡に映るくすんでガサガサの顔。こんな日が1週間近く続いたある日、スーパーからの帰り道にドラッグストアの店内に自然と身体が吸い寄せられました。ぐるぐる歩きまわっていると、資生堂の「ドルックス」のスキンケアラインが目に飛び込み、小さなナイトクリームに心奪われました。

使うごとに肌の保湿力が上がっていき血色が戻った!

資生堂の名品「ドルックス」。このブランドが誕生したのは、なんと1932年。時代を超えて愛される、ロングセラースキンケアアイテム。使い心地はもちろん、優雅で気品のあるデザイン、ゆるやかな曲線を描くガラスの容器入りというクラシカルさも魅力。元祖大人の「プチプラコスメ」。
資生堂の名品「ドルックス」。このブランドが誕生したのは、なんと1932年。時代を超えて愛される、ロングセラースキンケアアイテム。使い心地はもちろん、優雅で気品のあるデザイン、ゆるやかな曲線を描くガラスの容器入りというクラシカルさも魅力。元祖大人の「プチプラコスメ」。

その小さなドルックス ナイトクリーム しっとりタイプ(¥800・税別/資生堂) は、クラシカルモダンなデザインの蓋にガラスの容器。愛おしさがこみ上げてきました。

帰宅して洋服を着替えたらこれまでメイクを落とす気力がなかったわたしが、このクリームを使いたいから洗面所に直行。洗顔後にいきなりナイトクリーム。バリバリに乾いた肌に化粧水もつけずにクリームですから、最初はなじまなかったけれど、朝夜と日を追うごとにお手入れも化粧水からはじまり、肌の状態が落ち着いてきました。テクスチャーがやや固めのクリームは、ゆるやかに、ときにすべるように、ひろがっていきます。

フタを開けると立ち上がるクリームの香りは、植物?洋花?懐かしい香り。リップクリームとしても使いはじめたので、ゴワついた唇もだんだん落ち着いてきて。それと同時に薬のように気持ちも落ち着いて。化粧水の後、このクリームでお手入れ完了。シンプルステップであるからこそ、肌が回復しやすかったのかもしれません。軽くなじませればベタつきもなし。以後、春夏に使うことも。秋から冬にかけては、乾燥対策に効果を発揮してくれるとわかっているので、たっぷり惜しみなく使います。

 

文・写真/吉田ゆう子