以前から、ニュクスの「プロディジュー オイル」の評判は気になっていました。これ1つで顔もボディも髪もすべてケアできるらしい、と。それでも“オールインワン”的なものに少々抵抗がある私は(どの効果も中途半端なのではないか、という偏見です)、なかなか手を出せずにいました。ところが……。
パリの香りがする。
さすが、パリを代表するナチュラルコスメティックブランド、ニュクス。まずボトルを開けて最初に感じたのは、オイルでありながら香水を思わせる魅惑的な香り。シュッと吹きかけてから肌になじむまでの短い間に、オレンジブロッサムからマグノリア、そしてバニラへと移り変わります。「パリの香りがする!」と感じた私の浅いパリ像は置いておくとして、この香りだけでも毎日のケアアイテムに加える価値があると思えるほど。香水代わりに使用する方もいるようですが、持続性は高くないので、髪につけて微かに香らせるくらいの使い方がおすすめです。
たしかに髪が乾燥しなくなった。
髪につける場合の使い方のひとつとして、公式ホームページでは「濡れた状態の髪になじませるとより乾燥を防ぎます」とうたっています。数ヵ月前に全頭ブリーチをしてダメージがひどくなっていたこともあり、まさに髪の乾燥に悩まされていたタイミング。さっそくシャワー後、軽く乾かした程度の髪に塗布してみました。ウエットな質感が好みなので、量は少し多いかなと感じる5プッシュ程度×2回。だいぶ贅沢に使った印象でしたが、水に近いシャバシャバとしたテクスチャーで仕上がりはベタつかず軽やか。それにも関わらず、1日過ごしてもまったくパサつきを感じません。これまで、ヘアサロン専売品などプロ仕様のヘアオイルもいくつか試しましたが、どれも時間が経つとパサついてしまっただけに嬉しい結果でした。
ここまで万能なオイルを他に知らない。
顔やボディに使用した場合もベタつきは一切なくサラサラ。ボディクリームや化粧水など、上から別のアイテムを重ねてもその効果を妨げません。それどころか、化粧水前のブースターとして使用したところ、しっとりやわらかい肌に整えてくれました。エイジングケアに適したアルガンオイルやツバキオイルなど7種類の植物オイル配合で、美容液としても活躍しそう。サテンのようなしっかりとしたツヤがでるので、仕事前など控えめにしたいときのボディケアは、ひじやかかとなどガサつきが気になる部分にだけなじませて、あとはボディローションで整えています。手に残ったオイルは、そのまま爪先までマッサージするようになじませれば抜かりなし。ブランドオーナーの「たったひとつで、すべてを叶えるスキンケアが欲しい」という理想を形にしたアイテムだけあって、ここまで万能なオイルを私は他に知りません。
さらに、ミネラルフリー、シリコンフリー、パラベンフリーのナチュラル処方。あえてダメなところをあげるなら、少々液モレしやすいボトルだということくらいです。ひとつあるだけで日々のケアの満足度が格段に変わることを知ってしまったいま、もう「プロディジュー オイル」なしの生活には戻れない気がしています。
プロディジュー オイル/ニュクス(NUXE)
※COSME DE NETでは、今回ご紹介した「スプレータイプ」と「ノンスプレータイプ(ボトルタイプ)」が混在しています。ご了承のうえお買い求めください。
文・写真/仲村智美