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COLUMN

2019.06.12

ニオイも垢もサヨウナラ! 夏のオシャレは足の洗浄から。

こんにちは、美容ジャーナリストの山崎多賀子です。自分が乳がんになって感じたこと、気づいたことで、みなさんのお役に少しでも立てれば…そんな思いでスタートした連載です。どうぞ!

足のニオイの原因を知ってから、気になる足の汚れと足臭。

今年も素足にサンダルの季節がやってきました。かかとの固い角質をケアして、ふくらはぎを保湿して、明るい色のペディキュアをして、と、長いあいだ衣類で隠していた素足を見苦しくないよう入念に磨きをかける。

見た目はこれで大丈夫。では、足の汚れやニオイ対策はみんなどうしているのだろう。

 

そもそも足はなぜにおうのか。ずーっと以前に取材をしたことが、今も頭にこびりついている。足の裏が汗をかきやすいことは、皆さんご存知だと思う。足の裏にはエクリン汗腺が集中している。エクリン汗腺から出る汗はほぼ水分なので、分泌しても無臭に近い。ところが足にいる常在菌が汗や皮脂、角質や垢などを分解すると、揮発性の臭気成分をつくりだす。そのひとつが、納豆にも含まれる「イソ吉草酸」。酸っぱいニオイは「酢酸」。これらがまじりあって足のニオイになるという。それ以来私は、「うわっ、まずい! イソ吉草酸だ!」。「今日は酢酸がきつい!」といちいち思うようになってしまった。

サンダルだから忘れていない? 足の汚れとニオイ

足がにおえば靴もにおう。靴がにおえば足もにおう。だから帰宅したら靴は消臭スプレーを使う。足の消臭剤もあるけれど、とにかくは洗うことが先決だ。

 

とくに夏は足の蒸れと高温で菌が繁殖しやすくなるので、雨でなければ通気性のよいサンダルをはくことが多い。ただ、サンダルは外からの雑菌が入り放題つき放題。さらにサンダルの弱点は足の裏と靴との摩擦で垢がでやすいこと。洗ったつもりでも脱いだサンダルに垢がついていて恥ずかしい思いをしたこともある。ナイロン製のタオルで洗うのは肌によくないと言われてから久しいけれど、角質が厚くて汚れや菌がつきやすい足だけは例外で、しっかり洗った方がいいと思っている。

当たりだった脚用マットブラシと抗カビ洗浄剤。

で、私は昨年、ついにドラッグストアで「足用のマットブラシ」を買ってしまった。あの人工芝みたいなやつ。バスタブに腰かけてゴシゴシ洗うやつです。ずっと欲しかったけど、きっとこれまでの健康グッズのように、買って満足して邪魔な置きものになるに違いないと思ってスルーしていたけど、メーカーは気にせず半額だったから買った。洗浄剤は、「からだのカビもニオイも洗い流してくれる」という泡状の持田製薬のコラージュ フルフル泡石鹸(300ml ¥2,300・税別/持田製薬) を使っている。

顔や体、デリケートゾーンにも使える低刺激タイプだが、抗真菌作用というのが頼もしく、洗いあがりの乾燥も気にならないのが優秀。以来、3日に一度くらい、ゴシゴシやるのが楽しみに。

足裏がすっきり、スベスベだとこんなにも快適です!

マットブラシに泡石鹸を数プッシュして、足の裏や指の股もゴシゴシ洗い。足の甲や爪の周りはタオルで洗う。足裏に当たるブラシの刺激が最初、こそばゆいのだけど、洗いあがりは驚くほどスベスベになり、ブラシと洗浄剤の合わせ技でニオイも消える。足裏がすっきりすると、こんなにも気分がよくて、足取りも軽くなるものか。気分まですっきりするのは、足裏にある全身のツボが刺激されたおかげもあるのかもしれない、などと思う。夜も足のすべすべ感が心地よくて気持ちよく眠れる。もちろんサンダルに垢が残る心配もなくなった。

 

ちなみに素足でサンダルの外出の日は、出先で予定外に靴を脱ぐことがあるので、ポーチに靴下かインナーソックスを忍ばせておくのもエチケット。スリッパや床を自分の汗で汚してしまうことも、床の埃や水虫の原因となる白癬菌などが自分の足につくのも防ぐことができますよ。

 

夏のオシャレは、足元の清潔から。まだ実践していない人はぜひやってみてください。

文・写真/山崎多賀子(美容ジャーナリスト)