にっくき「背中ニキビ」をなくしておうち美容を仕上げよう!
ステイホームの中、おこもり美容の楽しさにハマったという人も多いのでは? せっかくならば、背中までピカピカに磨きませんか!
シャーベットカラーやシアーな素材など、軽やかな服が流行りの今夏。自粛も落ち着き、せっかくおしゃれして出かけたのに、背中のブツブツが見えたら残念すぎます…! そこで、背中ケアにフォーカス。『全身美肌術』(マガジンハウス)をはじめ、美に関する多数の著書を持つ、美容家の山本未奈子さんにうかがいました。
背中とデコルテは、顔と同じくらい皮脂腺活動が活発!
――なぜ、背中にニキビができるのでしょうか?
「ボディの皮膚は顔と違い、皮脂腺が発達していません。ですが、数少ない例外がデコルテと背中です。ここは皮脂腺の活動が活発なので、顔と同じくらいの皮脂膜が形成されています。デコルテは見えるのでチェックできますが、背中はお手入れの盲点になってしまう。
また背中を含め、ニキビができる要因にはいろいろあります。
・角質不全
・ホルモンバランスの乱れやストレス
・肌の乾燥
・シャンプーなどのすすぎ残し
など、わかっていてもなかなかこれらの要因を取り除くのは難しいですよね。いろいろと重なってしまい、しつこい背中のニキビに悩まされてしまいます」
背中を垢すりでゴシゴシ…なんてもってのほか!!
――ズバリ、背中ニキビの撃退法は ?
「顔と同じレベルのケアをしてあげてください。ということは、垢すりでゴシゴシ洗うなんてもってのほか。乾燥が進み、皮脂分泌を招いてしまいます。優しく洗って保湿することを心がけて。他にも、
・ボディソープは潤い効果のあるものを選び、たっぷり泡立てて洗う
・特にニキビなどのトラブルがひどい時は顔と同じ洗顔料を使う
・そのあと、サリチル酸配合の化粧水で拭き取ると効果的。
サリチル酸は油溶性で余計な皮脂や角質を取り去る働きがあり、例えば、『クリニーク アクネ クラリファイングローション』にも入っていて使用感も爽やか。仕上げに乳液でフタをして乾燥を防ぐとよりいいですね」
肩甲骨まわりをほぐして肌ツヤをアップ!
――きれいな背中を作る秘訣をぜひ教えてください。
「まずは背中もデコルテも顔の一部と捉えて、同じようなケアを習慣づけましょう。続ければ、必ず効果を感じられます。
もうひとつ、おすすめは肩甲骨まわりをほぐすこと。特に今はパソコンやスマホの作業が増えて肩甲骨から背中まわりがカチコチに凝っている人がとても多いです。気づいたらストレッチを。巡りをよくすることで肌代謝が高まり、肌ツヤのいい背中を手に入れることができますよ」
子どもの頃から、ナイロンタオルの両端を持って背中をゴシゴシと洗い続けてきたこの数十年。まさかそれがにっくき背中ニキビの要因のひとつだったとは!! 今夜から見直して夏までにきれいな背中を…!と決意しました。
写真提供・取材・文/杉浦凛子