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SKINCARE】【COLUMN

2020.06.07

【酒さに挑むStep.2】美容クリニックの「酒さ治療って?

「酒さ」治療で美容クリニックを転々と。

これがデトロイ子の「酒さ」症状。この赤さを気にしないでいられるか!?
これがデトロイ子の「酒さ」症状。この赤さを気にしないでいられるか!?

「酒さ(シュサ)」と診断されてからしばらく激しく落ち込んだものの、持ち前の暇と経済的余裕と美容知識を駆使し、美容クリニック巡りを始めました。考えてみれば、立派な動機付け、正当な理由ができたわけで、金銭的に理解のある夫をいいことに、考えつくままにクリニックで様々な治療を試みました。

【酒さ治療】1stクリニック:ステロイド剤処方&レーザー

確か最初はNクリニックに。医師から「3日間だけ使ってね」、と言われ『ステロイド剤』の処方を受けました。確かに一瞬良くなりました。ただ、ステロイド剤の継続使用は、酒さ様皮膚炎(ステロイド剤の継続的な使用で引き起こされる「酒さ」のような皮膚炎)を引き起こすということを、後から知りました。

そして「『サーマクール(当時最強のたるみ治療レーザー、今も人気ですね)』も試してみる?」と勧められて照射。痛すぎて気絶しそうだったせいか、帰宅後、全身に蕁麻疹を発症。

【酒さ治療】2ndクリニック:ビタミンC導入&光照射治療&プラセンタ注射。

2009年頃にNクリニックへ。『ビタミンC』のイオン導入と、『IPL治療(カメラのストロボライトのような光を顔全体に照射することで、シミや赤ら顔などの様々なスキントラブルを改善すると共にコラーゲンを増加させて肌の質感も改善する治療)』を回数券で購入し、断続的に2年間くらい照射。

合間に『プラセンタエキス』も注射。痛いだけでなんの変化もなし

【酒さ治療】3rdクリニック:レーザー&代替医療。

2011年ぐらいからはMクリニックにも受診。医師自らの『レーザー』治療を2回受けました。「打った途端に肌が白くなるわ~」と、ゴーグル越しに声を挙げる先生。私にはなんの変化もわかりませんでした。

血液検査の後、『オーソモレキュラー療法(分子栄養療法。血液検査で異常値未満でも実は不足している栄養素を見つけ出し、本人の体の代謝や、炎症の有無を探り出し、大量のサプリで積極的に栄養素を補う保管代替医療)』で、大量のビタミン類を数か月間服用。オーソモレキュラーを自分なりに学んで、医師の見立に不信感を改めて抱きました。

【酒さ治療】4thクリニック:脂の分泌を抑える薬。

2013年にはGクリニックへ。『脂の分泌を抑える薬』を服用して、肌がカッサカサになりました。唇の皮までめくれるくらい脂が抜けて、おまけに気を失ったように体調不良になるという副作用で死ぬかと思いました。怖くなってネットで調べたら劇薬でした…。

【酒さ治療】5thクリニック:ミックス点滴&魔法の塗り薬!?

2015年にはSクリニックに。『高濃度ビタミンC(内服するビタミンCとは段違いの血中濃度で効果を発揮。ビタミンCといえば、メラニン色素の形成を抑え、美肌を促進。また、コラーゲンを作り、皮膚のハリ、たるみを予防。抗酸化作用で、しみ・しわを予防)』と『グルタチオン(抗酸化物質の一種。フリーラジカルや過酸化物といった活性酸素種から細胞を保護する補助的役割を有する)』のミックス点滴を3回。「酒さ」の治療のはずが、なぜかアンチエイジング美容に。ちなみに、この医師は珍しく「酒さ」という病気を知っていて(酒さの知識がない皮膚科医が多いのです!!)、国内未認証の毛細血管の血流が一時的に止まって「酒さ」症状が治まるという魔法の薬を海外から取り寄せていて、高価だからと小分けし譲ってもらったこともありました。この塗り薬は本当に効果がありましたが、継続使用はできないとのことでした。後日ネットで調べると日本でも個人輸入で購入できるサイトがありましたよ。

これだけの美容クリニック治療を受けていた間、デトロイ子の生活環境はめまぐるしく変わり…3回の引っ越し、家族離散、と慌ただしい中、2015年秋、携帯が鳴り、身内が事件に巻き込まれたことを知ります。

その事件処理と看病のため新幹線での地方都市通いが始まり、時間が取れなくなってきたのと、精神的に余裕がなくなり、自然とクリニックから足が遠のいていきました。

【酒さ治療】体質改善でバターコーヒーを。

それでも体質改善のためにと2016年からは当時流行した本に則って、『グラスフェッドバター(牧草だけを食べて育った牛のミルクから作られたバター)』と『MCTオイル(中鎖脂肪酸油、一般的な植物油が、リンパ管を経由してゆっくり全身に吸収・分解されるのに対し、MCTオイルは水に溶けやすい性質を持っているので、門脈を通ってすみやかに肝臓へ運ばれるのだとか)』を入れたバターコーヒーも飲み始め、2年近く続けました。

【酒さ治療】いいと聞けば、美顔器に石鹸、糖質制限などあれやこれや。

これ以降も、敏感肌治療に定評のある医師が開発した『ドクターズコスメ一式(石鹸を使わずに肌を育てる、がコンセプトの通販コスメ一式)』も使用したり。

「やはり石鹸洗顔がいいらしい」と聞けば、生コラーゲン(!?)入りのカウンセリング付き石鹸やら、どこそこのコールドプレス手作り無添加石鹸の類を大人買いしたり。

さらに、カリスマドクター監修の『イオン導入器』に、ヒット商品の『イオンスチーマー』を使用。「ビタミンC、B、亜鉛、パントテン酸がいい」と聞けば、個人輸入で大量のビタミン類、クリルオイルも購入しました。

はたまた「腸内環境が皮膚生理と密接にかかわっているから」と、腸活のための『ラクトフェリン』も3種類以上接種。日本で開発された製薬会社のアレルギーに効果があるといわれる『ビフィズス菌や乳酸菌サプリ』も…と各種取り寄せました。

糖質制限第一人者の話を聞きに行ってからは白米を食べるのをやめたり、分子栄養学も学び、『カゼインフリー(カゼインを含む牛乳、チーズ、ヨーグルトなどを避けること)』や『グルテンフリー』も試しました。

ところが、2016年秋そして半年後の17年春と、相次いで大切な肉親を失うことに。あまりの辛さに何も手につかず、仕事も一年間休みました。心の拠り所として瞑想をしているうちに、インド哲学としてのヨガに傾倒し、禅やマインドフルネスを紹介され、それまでは「セレブのファッションじゃないの?」と懐疑的だったのですが、これらの考え方に触れていくうちに、大げさに言うところの、デトロイ子の精神性に変化が生じてきたようなのです。

迎えた2019年元旦、屋久島で過ごす新年に、小さな挑戦を決意し行動を始めました。心持ちと行動が変化していくにつれて「酒さ」の症状も少しずつですが変化してきました。そしてなにより「酒さ」との付き合い方が変わってきたのでした。

激動の「酒さ」改善法は明日(6月8日)に!

 

文/デトロイ子