真実！「抜け毛」は夏から秋にかけて増えるもの。

夏から秋にかけて抜け毛は多くなる。

頑張って最先端のメイクをしても、ヘアスタイルが決まっていないと垢ぬけない。特に梅雨から夏にかけては髪の悩みも多発。

そこで、60年間にわたり「髪と頭皮」の研究をしているミルボン研究員松本さんに取材！夏は抜け毛が増えますか？

松本洋平(まつもと・ようへい)さん　ミルボン開発本部研究開発部　研究開発グループ　シニアリサーチャー　ミルボンに入社後、中央研究所に配属。10年以上にわたり新製品の開発や基盤研究を担当。多くのヘアケア製品・スカルプケア製品の開発に携わる。現在はヘアケア製剤の基盤研究に従事し、新たな知見や技術の開発に取り組んでいる。

――冬より夏のほうが、抜け毛が気になるという声もあるのですが…。

「抜け毛は、夏の終わりから秋にかけて多くなる傾向にあります。

春先から夏にかけて強くなる紫外線、さらに高温多湿という夏特有の気候などで頭皮や髪がダメージを受け続けることで、抜け毛が多くなったと感じるのでしょう。抜け毛は自然な現象で毎日100本ほどの髪が抜けています」

抜け毛は成長が止まった毛が抜ける自然現象。

――そもそも抜け毛はなぜ起こるのですか？

「女性の場合、1本の毛が伸び続けるのはおよそ3年から7年といわれています。その後、成長がだんだんと弱まり、やがて止まりますが、実は頭皮の内側ではその次に生える新しい髪がスタンバイしていているんです。そして、その毛が生えてくることで、成長が止まった毛は押し出され、抜けていくのが抜け毛なんです。

生え始めの毛は細くて短い、まるで赤ちゃんのような状態です。頭皮の環境を良い状態に保ってあげると、しっかりした髪に成長していくのです。

しかし、自然な生え変わりのサイクルでない『不健康な抜け毛』や、抜けた後に新しい毛髪が健康に育たないと、最近多くなっている『女性の薄毛』などに繋がってしまします」