肌が唯一できない機能が「汚れを落とすこと」と知って愕然。
10年以上前まで、メイククレンジングしないとか、メイクをチャチャっと落とすくらいで寝る。なんてことは365日中200日ほどありました。すでに美容の仕事を始めていたにもかかわらず…、ただただ「面倒くさい」。「クレンジングしなかったくらいで肌に影響ない」とかなんとか言い訳して…。
バチは当たります。肌荒れしたり、乾燥がひどくなったり、明らかにエイジングサインが増えているなど。仕事柄高級なコスメの試供品をいただいたりしてせっせと使っていましたが、どうにも効果がない。そんな時に「肌が唯一できないことは汚れを落とすこと」という、当たり前のことに覚醒。ちょうど上陸したばかりのイヴロムのクレンザー(イヴロム) を勧められて使ってみることに。
クレンジング=汚れを落とすだけ。これだけにとどまらない効果を発揮!
はっきり言って、最初に使い方を聞いたときに「面倒くさい」と思いました。が、仕事の関係もあるのでとりあえずその日の夜に開封。超シンプルなパッケージ。あれ? タオルみたいなのがついている。取説を見ると「モスリンクロス」とある。これで蒸らすように肌に当てて汚れを落とすと聞いたっけ。
今でいうバームクレンジングの先駆けですね。シャリシャリとしたバームをメイクの上にそのままのせてマッサージするようになじませます。すぐさまトロ~リとしたオイル状に変化して、これが気持ちいい!
そして、洗い流すのではなく、モスリンクロスをお湯で濡らしてしぼったら顔にのせ、クレンザーのアロマを楽しみつつしばらく放置。それを数回繰り返します。ごくごくソフトタッチでふき取る程度で絶対にこすらない、という美肌のお約束。3回ほど続ければオイルぽさもすっきり落とせます。香りも気に入ったし、面倒ではあるけれど、今までに経験したことのないしっとりした洗い上がりともっちりした肌感にびっくり。しかも毛穴の黒ずみもキレイさっぱり。感動でした。
クレンジングで肌は変わる! 美容っておもしろいかも!
使い続けるうちに肌のきめも整って、ひどかった乾燥から回復。透明感も戻り、クレンジングして肌をまっさらにすることの大切さを教えてもらいました。頭ではわかっていたけれど、ここまで肌が変わると思っていなかった。
ちなみに、イヴロムは英国発。かのヴォーグ誌が「おそらく世界一のクレンザーに違いないだろう」と絶賛したとか。世界にはユニークなアイテムがある、それをもっと知りたい。クレンジングをおろそかにしない、メイクよりもスキンケアをもっと極めよう、と思ったきっかけの一品です。
撮影/池田敦(Pile Driver) 文/中尾慧里