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FEATURE】【SKINCARE

2019.03.12

最新の美容医療事情が知りたくて、「ハイブリッドクリニック」に行ってみた<中編>

お肌の悩みを抱えている方、美容クリニックに興味はあっても「どんなところなのかちょっと不安……」と思っている方は多いんじゃないでしょうか? そこで、今回は、2018年6月にオープンした最新の美容医療を行うハイブリッドなクリニック野本真由美クリニック銀座に直撃! 全3回の第二回目です。

ドクターズコスメ、レーザー、光治療、注射……ハイブリッドで最新の「美容医療」の効果を上げる。

『.&cosme』読者のみなさんは、やっぱり「美容医療の“いま”」への興味関心が高いはず……ということで、今回は「美容医療」に焦点を当てて、野本真由美先生にいろいろとお聞きしてきました。

非日常の治療は、具体的にはどのようなものがあるのでしょうか?

「メラニン細胞だけを局所的に破壊してシミを取る『レーザー』、特殊な波長の光が広範囲の皮膚に作用する『IPL(Intense Pulsed Light/インテンス パルス ライト)治療(光治療)』、皮膚を引き締めてたるみの進行を抑制する『ラジオ波』、筋肉の緊張をリラックスさせることでシワや皮膚の緩みを改善する『ボトックス注射』、萎縮した骨や緩んだ靱帯を補正してリフトアップする『ヒアルロン酸注射』などです」

レーザーとIPLはどちらも「光線」による治療ですよね? どのようにちがうのですか?

「シミの治療についての違いをご説明すると、レーザーは、濃いシミの色に反応して皮膚が高温になる性質の光を利用した治療で、シミをピンポイントで取るものです。一種のやけどのような状態になるため痛みを感じることがあり、術後には皮膚をテープなどで保護する必要があります。

IPLは、カメラのフラッシュのような光を強力に顔全体に当てて皮膚の代謝を向上させるもの。シミやそばかすをはじめ、くすみ、シワ、毛穴の開き、ニキビ、赤ら顔、平らなホクロなど、複数の悩みを同時に治療することができます。気になるシミはレーザーと同様にポイントで照射することが可能で、全体の肌のグレードがあがっていくイメージです。麻酔や術後のテープ保護は必要ありません。

なんとなく、IPLのほうがよさそうな印象を受けますが……。

「レーザーとIPLのどちらがいいのかは、一概に言えません。盛り上がったホクロやイボはIPLでは取れませんし、肝斑がある人などシミにレーザーが使いにくいケースもあります。症状や状態に合わせて患者さんのご要望に合った治療を選んでいくことが必要です」

ハイブリッドな美容医療の特徴はどんなところにありますか?

「いろんな視点を持って、1+1を2ではなく、3にも4にもしていくのが最大の特徴です。シワやたるみがあるから注射をする、シミがあるからレーザーを打つというだけではなく、もう一歩踏み込んで、レーザーを打ったときにどういう反応をする肌質なのか、栄養がある肌なのかない肌なのかなどを確認して、ひとりひとりの肌に合った治療の方針を決めています。

さらに、スキンケアやメイクの指導に力を入れています。美容皮膚科に来られる方は、スキンケアやメイクが原因で無駄な炎症を引き起こしている方が多いんです。真っ赤になるような炎症ではないのですが、こすっていたり、すりこんでいたり、必要のないものを塗っていたりすることでトラブルのもとになっている。東アジア人の肌はシミとの戦いなので、こするのはNG。パウダーメイクはブラシで刷くのではなく、パフでのせるようにおすすめしています。

また、スキンケアやメイクが合わなくて弱いアレルギー反応を起こしているのに、本人は気がついていないこともあります。そういうところをしっかりチェックしていかないと、どんなにいいドクターズコスメを使っても意味がありません」

野本先生のクリニックでも、ドクターズコスメは扱っていますか?

「外用治療の一環として、ゼオスキンヘルスをご提案することがあります。スキンケアの分野で世界的に知られるDr.オバジが開発したスキンケアのシリーズで、ひとりひとりの肌に合わせて医師がプログラムをカスタマイズすることで、ご自宅のケアでシミの治療を行うこともできます。

わたし自身が13年前に開発した化粧品ビューティフルスキンも扱っています。大学病院に勤務していたとき、担当した重度のアトピー性皮膚炎の患者さんに『わたしもいつか先生みたいにお化粧できるようになりますか?』と聞かれたんです。『いつか、じゃなくて、いますぐに使えるものをつくるね』と、顔が真っ赤で浸出液が出るような彼女の肌がきれいになることを考えてつくったスキンケア&メイクアップのブランドです。鉱物油やタール色素などは使わず、メイクも石けんだけで落とせるように仕上げています。

ハイブリッドな美容クリニックで最新事情について聞いた、ライター久保の感想は……?

「美容フリークの方には目新しくもないのかもしれませんが、麻酔も保護テープも要らず、皮膚全体の代謝をあげるIPLのお話をうかがったときは“めちゃくちゃ画期的!”と感心してしまいました。いちばん外側の臓器である皮膚の代謝があがる=“捨てる”がうまくできるようになると、内側にもいい影響がありそうな気がします。美容事情に疎いわたしは“照射するタイプ”の治療というとレーザーしか知らず、レーザーでさえどんな仕組みなのか理解していなかったので、光治療とのちがいも細かく教えていただけたのも興味深かったです。そして、“重度のアトピー性皮膚炎の方がすぐに使えるドクターズコスメ”も目から鱗。アトピーに悩んでいる友人にも、おすすめしたいと思っています」

撮影/k.w.n.y 取材・文/久保 加緒里